ドグマXCのポテンシャル

店長のMTBは、ピナレロ”ドグマXC29er”

最先端の技術とアイデアを搭載した、スーパーMTBだ。

しかし、このバイクのオーナー(店長)の実力は、

体力、テクニック、スタイル、センス・・・全てが低レベルなのだが、

そんな私でも、ドグマの性能とその良さを、心底味わう事が出来るし、

とにかく楽しい乗りものだな~と惚れこんでいる。

先日行われた”シマノ・バイカーズフェスティバル”に出場してみて

このバイク(ドグマ)の性能は、ものすごい高い事だと思い知らされました。

 

①ドグマの特徴である、バックステー。

独自の、弓のようなデザインが、しなりと瞬発力を生む。

店長は、フロント2枚仕様だが、

アウターギヤだけでもグイグイ登れたのは不思議だ・・・。

26インチ(ストーク)の時は、センター(32T)か、

インナー(24T)に入れないと走れなかったが、

同じ場所なのに、なぜだ? この違いは、良い意味でショックだった。

口径が小さい26インチで、32T・・・

口径が大きい29インチが、38T・・・

今更なのだが、

普通、タイヤが小さい方が軽い(イメージ)から大きなギヤで踏めるはず・・・

なのだが、どーも違うようだ。

ここまで、なぜ軽いのか?と言われると、正直、良く解らない。

解らないけど、間違いなく軽いし、ラクに走れている事は体感している。

「大口径が、路面の抵抗を無くしているから」だろうし、

「接地面積が増えている分、トラクションが良い。グリップが良い」ではあるが、

考えても私の頭では理解は出来ない・・・。

そんな事を考えるより、結果がそうなのだから、

それでいい事にしよう。(良いのか?)

 

振動吸収性能もケタ違いで高い!良い!!

シングルトラックも、ダウンヒルセクションも、気にもせずバリバリ走る事が出来る。

滑り易い”木の根”は、フワッと浮き上がるように(抜重)して走れば、

難なくクリア出来る。

シングルトラック内で一度も足を付かなかったのは、初めてだった。

ドグマXC 最高だぜ~!

29インチは凄いポテンシャルを持っている。29erグッドです!

 

②BBハイト

ドグマは、他社に比べてもの凄く低いのだ。(低重心)

その為、操作がし易く、腰高を感じない為、上り下りも安心して乗っていられる。

店長号は、クランク長=175mmを使用している。

その為、地面からの最低地高上は12センチ弱で、かなり低い位置にペダルがある。

実は・・・これがデメリットでもあるのだ。

シマノバイカーズ(富士見)のクロスカントリーコースで言えば、

シングルトラックからゲレンデに出る時のボコッとした山に、

片側(左)ペダルが緩衝する事が何度もあった。

(同じ場所で何度も・・・って、技術でカバーしろよ!学習しろよ!)(-_-;)

とにかく、キャンバー走行(斜めのコース)は気を付けなければならない・・・。

また、実況席前の場所では、こぶし大の石が顔を出しているが、

何度か、ペダルが緩衝し、ジャックナイフ状態になる事もあった・・・。

レースでもなければ、あんなに必死になってペダルを漕ぐ事は無いが、

BBの低さが良い半面、悪い事も見えたのでした。

それでも、私個人的には、BBの低いバイクは大好きです。

デメリットを知ってしまえば、それに対する乗車方法と

テクニックを使用し走れば良いのである。そう思うと(考えると)

”完璧じゃないドグマ”が、もっと好きになってしまった。

 

③サスペンション・シートポスト

ドグマの性能とは違うが、

店長の好みで、これを付けている・・・。

凸凹道でぺダリングした時、お尻が跳ねないので効率良くパワーが伝達出来る。

このタイプは、パンタグラフになっていて、

衝撃により、後ろに動く(つぶれる)タイプです。

ペダルとイスの距離が変わらないので、自然な動きが嬉しい~。

えっ?「凸凹ではスタンディングが基本でしょ!?」と言われそうだが、

基本を飛び出すと、こういう物が必要になって来るのだ。

また、店長は、ケンショーエンの悪化により、

ハンドルだけで体重を支える事は無理。

だから、下りでもサドルに座っていたいし、ペダルも踏みたい。

そんな事でも、これを使って、大正解だった!!

欠点としては、”重さ”が気になるが、(本当に重いのだ・・・)

それ以上に良い事ばかりのスーパーギヤだ!

SRサンツアー:SP12NCX(10800円)

 

④グリップ

これにも、大きく助けれた。

この平べったい物を使うことで、手に掛かる負担を大幅に軽減。

個人的には、丸い物が好きだったが、そんな事を言っていられず、急遽使用した。

使って大正解~!何度もハンドルから手が外れそうになったが、

このグリップに助けられたのだ。

「うあっ!左手が落ちそうです~~~~」でも、セーフ、セーフ!ふぅ~

もう戻れないな。このグリップ最高です。

 

⑤ブレーキ

ブレーキは、シマノXTR(BL-M987)を使用している。

以前は、BL-M395という、シマノの最下位グレードを使用していた・・・。

良い意味で、効かないブレーキが、扱い易く、

大変気に入っていたが、数日前に転倒し、破損。急遽交換したのだ。

最上級機種のXTRは、見た目がカッコイイ!

でも、あえてサーボウエーブ機能を持たない、

シンプルな物をチョイス!(M395と同じ感覚です)

店長は、ブレーキングが下手である。その為、奥でグッと効くように調整している。

このレバーは、素直に反応するので、私は大変気に入っている。

残念ながら、レバーとシフターの位置関係が上手くいかないので、改造して使用中。

 

気力も、体力も、例年のパフォーマンスが出せない店長であったが

自転車以外にも、インナーウエアの性能や、専用シューズなどにより、

助けられたのではないかと思っています。

また、何種目も出ると、集中力も無くなり、嫌になる事があるが、

ドグマを駆る事による喜びが大きく、坂道も楽しく走れました。

もちろん、もっと早いライダーは沢山いるし、

26インチの旧型バイクにも、ガンガン抜かれたが、・・・でも、それはそれ。

そんなことよりも、

”ライダーを思いっきり楽しませる!”という

最も大事な性能を発揮した、ドグマXCでした。

ドグマ、最高~!

 

ドグマXC29、試乗出来ます!

ぜひ、山道に持ち込んで試して下さい。感動ですよ~!

 

2015年には、ドグマ29erはラインナップから外れました。(廃番です)

27.5インチに進化いたします。

おそらく、新型の方が、何かと良いに決まっているはずですが、

今日の時点では、皆さんにお薦めしたいのは29er(29インチ)

今ならば、メーカー在庫があります。

欲しい人は、急いで買ってしまおう!絶対後悔しないって。まちがいない。うん。