望まれたら応えます。

3月に入りました。気持ちとしては「春が来た~」と叫びたいのですが、

気候はまだまだ寒く、長野の春はどこだろう?と思うのであります。

それでもやはり、春🌸は直前です!待ち遠しいですね。

季節柄、親元を離れ、進学や就職をされる方も多い事でしょう…。

どうぞ夢いっぱいで、明るい生活を送って下さいね (^_-)-☆

脳内BGM♪「蒲田行進曲」

さて、タイトルの「望まれたら応えます」ですが、

お客様のご希望が、そこにあるならば、

私は情熱と工夫と技術「応えたい」のであります。

こちらは、シングルギヤのクロスバイクです。

カバーも付いて、使い易さは👍です。

でも、「坂道をもう少し軽く走行したい…」という事で~。

フロントギヤを3段化しました。

右(後ろ)と同じデザインのグリップシフトを装着!

グリップは、短く切断し、再利用~ (*^^)v

 

毎度の事ですが、取り付けるには、いくつかの問題もあるもの

そもそも、フロントギヤを装着することなど考えてないフレームですから、

実現させるためには、それなりの「加工」もします。

上記の穴開け以外にも、難題も多く、その都度「どうしようか?」と悩みます…。

しかし、それを上手くやるのが、私達「職人」です。(^_-)-☆

カッコ良く言えば「想像と経験を生かす能力」でしょうか。(なんちゃって)

他社の部品を流用し、アウターケーブルを固定させることに大成功!

後はフロントディレーラーへケーブルをつなぐだけ。

ここまで行けば、完成は間近だぜっ👍 と思いきやまたまた問題が発生…。

予定していたフロントディレーラー(ダウンスイング)を付けると、

取付バンドの位置が防犯登録のシールと重なってしまうという問題発生。

大切な登録を隠してしまうのはダメですもの (>_<)

そこを逃がす為に、急遽トップスイング型のメカに変更~!

これで、全ての問題は解決。どーだっ!

その他、いくつかのアイデアを投入し、完成に至りました。

いかがでしょうか?

このような改造をしたり提案すると「買った方が早いんじゃね…」とかナントカ言われる方が居りますが、

そういう易い話は実にツマラナイ。(キッパリ)

また「強度がどーこー」とか、「何か遭ったら…」とか、

改造をすれば、そこには必ず付属してくる事柄(マイナスの心配)があります。

もちろん加工した店(私)の責任が多くなりますし、覚悟もしないと出来ません。

でも、お客様と考えや意見を共有し、進めて行くのは、お互いに特別感のある、最高の楽しさだと、私は思います…。

 

「愛車に気持ちを込める事」

青臭い話ですが、

私はこういう行為や考えが大好きですし、応援したいですね!

可能な限り、あなたの夢に寄り添いますし、その望みに応えたいです

皆様、何かございましたら、ご相談くださいませ。

”愛の自転車伝道師”タカヤマサイクル店長:高山真

ザ・カスタム

自分の思い描いたように…、またアイデアを形にすることは、

とてつもなく、楽しいですよね。(#^.^#)

それが、ザ・カスタム…。

今回は、その一台をご紹介します。

使用したものは、700C純ロードレーサーのフレーム

ユーザー様(ご依頼者)より、「このフレームを使って〇〇にしたい~」とご相談とアイデアを頂きましたので、

この度、面白可笑しい自転車を作ってみました。

一見、普通のロードレーサー、またはグラベルのように思えますが、

実は、小径自転車=ミニベロなのです。

最も大きな特徴はここ。異径の小さいホイールを取り付けた事です。

使用したタイヤは24×13/8(WO)(ETRTO540)を装着。

これを700C用のロードレーサーフレームにドッキング🚀

実に相性が良く、気軽にふわっと乗れる自転車が出来上がりました。(*^^)v

さて、この自転車を作成するにあたり、少々問題もあった。

そもそも700C用(ETRTO622)のフレームを流用し、

無理やりミニベロ化するのですから、当然、色々ありますね…。

 

問題① 小さいタイヤを付けると、ペダルが地面に当たる。

なるべく小さい、例えば20インチのホイールを付けた方が、見た目も可愛くミニベロっぽくなるのだが、

車体が下がり過ぎて、ペダルが地面に当たってしまうという大きな問題が起こる。

それでは、極端に短いクランク(子供用)を使えば良いのか?というと、

これでは人が乗る自転車としては成立しなくなるのだな…。

どうしよう~困った。(-_-;)

そこで考えた結果、ギリギリの答えが24インチ(WO)でした。しか~し、

これでもホイール径から計算すると、約40mmも最低地上高が下がってしまうのだ…。

解決策としてクランクの長さを※152mmという少しだけ短いものをチョイス。※(一般車のサイズです)

普通は170mmだから、理論上18mmの確保が出来る。

そして、タイヤの厚さもプラスし、計算上約20㎜の下がりに止まった。

よし。これで一応、普通の走行は可能になったぞ。(*^^)v

問題② ブレーキ(キャリパー)が合わない

ホイールが小さいから、ブレーキ(アーチ)が届かないのです。

その対策として、BMX用の大型のブレーキキャリパー(75㎜)を使用するか、

または、ホイール軸(ハブ)に付けるか、どちらかになります。

普通に考えれば、大型キャリパーの選択の方がラクだし安価で良いのだけれど、

面白味が無いので、ハブに付けるタイプをチョイス!※(現在販売終了品)

これを取り付けるにあたり、専用部品を作成し、何とかクリアー!(^^)!

リアブレーキも同様に、ハブに取り付けるタイプで対応~。

シフターは、シマノ製のSTI。TOURNEY2×7変速。

ハンドルは、DIXNA/バンディ。ドロップ&リーチが小さく、末広がりのデザインが特徴で、握り易さが抜群に良いのです。

そして両エンド部を15㎜切断し、バランスと使い勝手を最優先。

ディレーラーはクラリスを使用し、それっぽさを演出!

コグは、ボスフリータイプ(14-34T)を使用…。

実はというか本来ならばHGタイプ(11-32T)を使用し、小径でも高速域を伸ばす計画のだったが、

昨今の諸事情により、部品(ハブ&ブレーキ)の入手が大幅に遅れる為、とりあえず写真のような仕様で一旦納車…。

入荷次第、改めて車輪を作り替え、きちんとしたマシンとして完成させる計画。

2度手間ですが、まずは一刻も早く乗ってただく事を最優先にしました。(^_-)-☆

ギヤはスギノ製。50×38T シルバークランクで高級感を演出。

ラクに乗れるように、補助ブレーキも装備。ここもシルバー色だぞ。

いかがでしょうか…。

実際に、この24カスタムバイクで走ってみました。

~~その感想です。~~~

まず、走り出してすぐに、「漕ぎだしが軽く、加速が早い~」と思えた。

タイヤの厚さも有ってか、クッション性も抜群に良いので、乗り心地もGOOD。

ソフトでクッションの効いた大きなイスも気持ちよく、ドカッと座って漕ぎ続けられました。

ハンドルは高めで、またDIXNAのハンドルとの相性が良く、とてもリラックスして走れましたし、肩も凝らないのもベリーグッド👍

この自転車は、立ち漕ぎして、ビュンビュン走るよりも、ゆったりと走行する方が似合いますね。(*^^)v

最も心配だった、ペダルと地面の干渉ですが、普通の走行では、全く問題はありませんでしたし、クランクの短さがデメリットになることは無く、逆に妙に軽さを感じるほどでしたので、全てがうまく調和したと思います。

ただし、極端なバンク(キャンバー走行)や、自転車を傾けて走れば、ペダルが地面に当たる事もあるかもしれませんね…。

まあ~これは、ユーザー様には注意をして乗っていただければ良いので、ここは問題無しとしましょう~。

※店長はBBハイトが低いフレームが好きな上に、180mmの長いクランクを使用してますから、コーナーで倒し込んだりすると、ペダルが路面に干渉する事もありますし、その怖さも知ってます。MTB(175mm)でもトレイルの盛土にぶつけてしまう事も多々あります…。そう考えれば、この24カスタムバイクに問題なんてありません。私は堂々と太鼓判を捺したいです。

カスタムは楽しいものですね…。

どんな小さなことでも、また考え描いたアイデアがございましたら、

ぜひお声をかけて下さいませ。

出来る、出来ないは別にして、まずは、その思いを伝えていただければ、

私は一生懸命に、ご提案したいと思っております…。

”愛の自転車伝道師”タカヤマサイクル店長:高山真

自転車がある風景と生活を、応援致します。

使い易いもの へ

夏休みも終わり、なんとなく寂しくなりましたね…。

でも、空を見れば、まだまだ~夏🌞です。

今からでも遅くないですよ。この夏やり残した事を、欲張って楽しんでまいりましょう~!

話は変わって、最近ステキなCMを見た。

「人生には、飲食店がいる。」

人がいて、話をして、笑って、飲んで、食べて…、時には泣いて、怒って…。

だって、だもの。 「人生には、飲食店がいる。」

さあ、今日も元気にまいりましょう!(*^^)v

 

さて本題です。今日の話題はこれ。「使い易いもの へ」

恥ずかしながら、現在の店長は、手の親指に少々問題があり、動きも悪い…。

その為、瞬間的な(親指による)操作は、苦手です…。(>_<)

自転車は(特にMTBは)、親指操作のものが多く困ります。その為、個人的についついグリップシフター付きの自転車を選び乗ってしまうのだけれど、本職が自転車屋のメカニック=”問題解決人”としては、他の方法はないものかと探し、色々と考え、試行錯誤しております。

上の写真は、MTB用のDI.2(左)レバーを、逆に付け2本の指で操作する方法

これはこれで良かったのだが、ストロークが以外にも長く(大きく)、またスイッチの感触が重いのも難点…。さらに、走行中にブレーキレバーを引きながらの操作は出来ず、私の思う通りの走行(操作)は不可能だった…。

その改良版として、別のスイッチを付けたこともあった。

ストロークは短くなり、そこは改善され快適にはなったが、操作そのものはやり難く、上記と同じく、走行中にブレーキレバーを引きながらの操作は出来ません。

これでは以前のような、思い通りの山道走行は不可能です…。(>_<) 困った…。

その次の対策として、ロードレーサー用のブレーキレバー(STI DI.2)を付けてみた…。

レバー部に、シフトアップ&シフトダウンのスイッチがあるので、操作もラクになった。

今までの中では、最も使い易く、理想に近い…。

ただし、凸凹だらけの山道で、この操作が上手く行くのか??という課題も残る。

「これは慣れが必要だろう~」という安易な結論が出て、しばらく使いこんでみる事にしたのだった。

”慣れ”。そう「慣れれば、こっちものさっ!」という単純な発想(答え)が良いのだな。(良いのか?)

MTBは山道を走る機材。上手く走らせる為には、先を読む能力とテクニック(スキル)が必要。経験者の方ならすぐに判るだろうが、特に、ブレーキング時に、次の路面や勾配を考え、同時にギヤチェンジをしなければならない場面は沢山ある…。

それらを踏まえ考えると、

結論を言えば、やはり、このスイッチの位置では、どうしても無理があるのだった。そして今更だが、ず~っと親指を使わないでシフトする方法を考え、今までなんだかんだとやってみたが、実はこれ、見た目が違うだけで、結局は全く同じ事を繰り返しているだけだった事に気が付いた…。

個人的に力の入らない親指をハンドルに残したまま、人差し指、中指を使う事。そして凸凹道で上半身を支えるのは、今の店長には出来ない訳である…。下りも上りも、ハンドルをしっかり握る事は不可能。また素早いシフトは出来ず、結果、モタモタする事が多いならば、これを使う意味がないのである。

どーする?オレ…。(-_-;)

でも、あきらめない。超意地っ張りな店長です。

それで、次に考えたのが、レバーを逆様に付ける方法。

判るだろうか? 左右のレバーを入れ替え、スイッチが下向きに付いてます。

以前、シマノ社から販売されていたMTB用のSTIレバーを知っていますか?

とても使い易く、現在でも本気で欲しいと思うほど、素晴らしい仕組み(装置)でした。

これを、現在のSTI DI.2で再現したという訳。

このスイッチを、指の背中で押し上げます。

パッパッパっと、一瞬でギヤチェンジがOK! 時間にしたら0.3秒

ブレーキレバーも、しっかり握れます。

 

左手レバーのスイッチは、シフトアップ(速くしていく)の為だけ。

右手レバーのスイッチは、シフトダウン(軽くしていく)の為だけ。

誤操作を防ぐために、E-TUBE.PROJECTで、全てのスイッチを統一。

そして今日現在、このまま使っているが、今のところ問題はなく、気に入っている。

ハンドルの形状や、レバーの位置など、欲張りたいところは多々あるが、

まずは、これでしばらく様子を見て行こうと思う。

結果や感想は、また追々、お伝えしたいと思います。

私に限らず、誰もが身体には多少の問題を抱えていることがある。

それが欠点であるのなら、何かでカバーすれば良いだけだ…。

私は自転車屋であり、メカニックです。機材で助けられるなら、アイデア投入も改造も、どんどんやってあげたいと思うし、そうしたいと思う。

でも、それが正しい答えであるかは分からないし、中途半端な改造であったり、逆に使い難くなる事もある…。それは覚悟の上。

答え探しとしては、少しでも自転車遊びが楽しくなる方法と手段を見つける事。ただそれだけです。

私は一生懸命、ご提案申し上げたいと思います。

 

何かお悩みがございましたらご相談下さいませ。

愛の自転車伝道師 タカヤマサイクル店長:高山真

カスタム

寒い毎日ですが、いかがお過ごしですか。

2月も後半に突入ですね。という事は、もうすぐ春が来ます…。

春=springバネ(スプリング)のように、伸び上がる季節です。

大きく飛び立つ為にも、今は心のバネをギュッと縮め、踏ん張ってまいりましょう!

今日は、カスタムの話です。

自転車を、自分の好みに仕上げる事はオモシロいですよね。

特に、長く所有した物を、作り直すことは、実に愉快です。(^_-)-☆

ベースとなったのは、ブリヂストン・レイダック(約30年前)

これをクラシックな香りがする、スポルティーフに変身させました。

雰囲気が、大きく変わりましたね。

アルミ製のドロヨケが、カッコイイのです!

ブレーキレバーは、”ダイアコンペ204QC”

ケーブルはクラシックに、コイル形状が見えるタイプを使用。

 

元は白色(ペイント)のクランクでしたが、剥離し磨きあげた結果、新品のようになりました。(#^^#)

ヘッドパーツも交換。TANGEの輪行用をチョイス!

ブレーキ・キャリパーは、ロングアーチ(57mm)のダブルビボット型に交換し、制動能力をアップ!

 

現代のカセットに対応させるため、ハブも変えちゃいました。

エンド幅が異なるため、スペーサーで調整~。

旧いフレームですので、多少の狂いはあるものです…。

その為、ホイールのセンター出しは、実際にフレームに付けてから調整。

最後に、飛び出し過ぎたシャフトを切断し、ホイール作業は終了~。

軽い走りを望み、14-34Tの特別仕様の8段ギヤを作成~!。

9段変速をバラし、8速用の間座+TOP14T(8速用)をミックス。

クロスレシオとなり、脚の負担が軽減されるのだ。👍

さらに

・バーテープ、サドルは本革風(フェイク)で演出。

・Wレバーはダイアコンペの”ENE CICLO”

・ペダルは、MKS BM-7 横長タイプ

う~ん。カスタムは楽しいですね~。!(^^)!

さて、改造や、カスタムをする時、頭の中や、机の上では成立しても、

実際には、想像通りにいかない事があるものです…。

慣れている私でさえ、実際、作業を始めてから、「ダメだった」という事は、多々あります。(-_-;)

その時には、「切る、削る、穴を作る、溶接する」などの加工をしたり、

また、何かの部品を流用したり…と、アイデアと勘で仕上げて行きます。

 

カスタムは、本当に楽しい遊び(愉楽)です。

量産品ではない、自分だけの仕様車を作るのですから、とても感慨深く、嬉しいことだと思います。(^_-)-☆

作業している私でさえ、毎度ウキウキ💛しますし、ついつい熱中します。

皆さんの、”自分仕様” おしえてください。

一緒に、作成してまいりましょう!

プチ・カスタム

12月になり、気持ちの上では何かと忙しいですね。

「今年やり残した事を、また思っていた事を、急いで実現しなくちゃ!」

な~んて考えても、”急いては事を仕損じる”事も?多く、

落ち着いて進めたり、また地味に続けることが良いと思いますが、皆様いかがでしょうか?

脳内BGM♪ チムチムチェリー 「私は、えんとつ掃除屋さん」

煤で汚れても喜べる町一番の果報者。うん、いいじゃないか。

 

さて、自転車の紹介です。

ピナレロ(伊太利)の”GAN” エアロ・ロードレーサーです。

カタログモデルは、各部品の色がブラックですが、

展示品は、シルバー色に交換。(シマノ105 R7000)

PINARELLOの文字がシルバーだから、合わせてみました。

さらに、仕様変更として、フロントギヤ=52×36T

リアギヤ=11~34T。ディレーラーはロングゲージ(GS)に交換。

 

レーシングスタイルを好む方のは、この最大34Tの大きなギヤは不必要だろうが、

純粋にサイクリングを愉しむ方(店長のような)には、この歯数11~34Tワイドレシオが、とても重宝するのである。

またFギヤを大きくすることで、効率の良い伝達と、

低ケイデンスが可能となり、無駄にペダルを回すことが避けられる。

また下り坂でも、脚の疲れを取る手段として、ペダルを回したいから、

F52T×R11Tは、大歓迎というわけだ。

ピナレロは純粋なレーシングバイクですが、高級なスポーツ自転車とも言えます。

だからこそ、自分仕様が欲しいのす。その一つの答えが、このカスタムGAN。

ミッドナイトブルーの車体に隠されたその魂は、いつでも凛とし吠えるのだ!

 

ピナレロ:GAN サイズ53 カスタムモデル

販売価格:306.900円(税込み)

 

 

 

カッコいい自転車を、さらにカッコ良くして、カッコ良く乗る。

だから、カッコいいんですよ。(#^^#)