相性

 

「ブレーキの効きが悪いのですが・・・」と相談を受けた。

なんでも、

「きちんと動くけど、止まらないらしい・・・」のだ???

購入店(窓口)で相談したけど、解らない?・・・という事で、

当店に持ち込まれた訳です。

そんな事で、早速点検・・・。「ほぉ~ほぉ~」 診断結果(結論)は、

「部品の相性が悪くて、本来の性能が出せていない。」

そ・れ・だ・け である。(・・・それだけって、また簡単に言うんだから~)

 

こんな事(話)をすると、

「はあ~?相性。何ですか、それは?」と思う方が多いのではないでしょうか。

そもそも、

自転車メーカーが作った物が、

「そんな相性の悪い部品を選んで使っているなんて、普通は考えられないよっ!」

・・・そうですよね。考えられませんよね。ふつーは・・・。だって、

ブレーキ(レバー)は、握れば止まるのが”普通”です。

でも、止まらない=効かない物が、残念ながら、たくさん出回っています。

購入窓口により、”お粗末な物”を入手してしまう事もあるのでお気をつけ下さい。

 

「ブレーキ」は、

①レバー②ワイヤー③本体(車輪を止める装置)の3つの部品で出来ています。

この3つのうち、

1つでも不具合があれば、

本来の制動力は、発揮されません。

また、上記(今回)のように、

部品の組み合わせ(相性)が悪くても、ダメなのです。(ここ大事!)

 

 (解説しましょう。)

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ノギスで計っている距離(長さ)に注目!

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上の写真2枚を比べると、その距離(長さ)の違いが解ります。

同じ力でレバーを握っても、ワイヤーを引く量とパワーが異なるため、

車輪を止める装置には、力が伝わらず、結果は”効かない”という訳なのだ。

(逆の場合は効き過ぎて、危険を伴う場合もある。これは、要注意!)

そんな事で、

今回のブレーキが効かない原因は、このレバー部の相性の悪さ”が引き起こしたものでした。

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またユーザー様自身で、カスタムしたり、修理(交換)をしたりする事もあるでしょう。

情報が飛び交う時代とはいえ、なかなか、

部品の「相性」や「適合性」を理解している人は少ないはずです。

ご自身で作業される場合は、ご注意下さい。

 

いえいえ、けっして”DIY”を否定している訳ではありません。

自ら工具を持ち作業をする事は、純粋に楽しいです。!(^^)!

どんどん修復されたり、変化していく過程は嬉しいですからね。

愛車に情熱を注ぐ。その自身の作業が、ステキな時間に変われば、それが最高だ。

愉しく(楽しく)やって行きましょう~。

 

時には、修理しているはずが、結果的には壊してしまう事もあるでしょう~。

時には、解らなくなって、元に戻せなくなる事もあるでしょう~。

「・・・問題無いね!うん・・・全く問題ない。」

誰だって(プロだって)、ネジの5つや6つ壊した事があるだろうし、

そうやって、覚えて行くものですよ。(^J^)

もしも困ったら、あなたのメカニック(購入店)へ持ち込めば良いのだっ!

どんどんやってみようぜ! (^_-)-☆

※(作業には、知識は必要です。安易に触る事を推奨している訳ではありません)

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朝が、明るさを取り戻して来ました。春を感じますね。(ちょっぴりだけど)

さあ!今日も元気に、はりきって参りましょう!

古いもの発見!

 

片付けていたら、出てきました。

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電話番号が4ケタの時代・・・これは当店が創業時の物ですから、

約50年以上前のマッチです。私も初めて見ました。

また、箱がしっかりしているんですよ。2重構造っぽいんだ。

中身(マッチ棒)を大切にしているんですね。すげーな、この箱。

マッチを擦ってみたら、「♪ボワッ」っと勢いよく炎が付きました。

想像の2倍の炎です。しかも、擦る音も、着火音も大きく、心地良いんです。

さらに香り(匂い)が良いんだ~。鼻にツンと来る匂い、これがまた良しなのだ。

ちくしょう~ここまで楽しませるのか!? 「やるな、マッチ棒」←(シャアふうに)

 

「マッチは、火を付ける事」だけが使命です・・・。

今は代わりに、ライターや着火装置付きの器具が溢れ、

マッチを擦る事なんて、少なくなりました。だって、

火を付けるだけなら、早くてラクで便利の方が良いですからね。

でも、

このシンプルなメカニズムを持つ、マッチスティック(マッチ棒)も良いんです。

「ただ、ける事に、一生懸命の一品に、ちょっと感動しました。

 

”高山自転車店”

この地域で育てられた事。そして、半世紀も商売を続けていられる事。

改めて、今までご支持いただいた方々に、感謝の気持ちを感じます。

 これからも、”皆様の役に立つ地域の自転車店”として、精進して参ります。

ひとつの事に、こだわって、一生懸命、仕事をさせていただきます。

 

マッチ棒のように・・・。

 

春・・・かな?

うおおお~~~! ”春”を発見!

これを見ると、春が来たなあ~って感じるんです。

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店長の大好きな花”オオイヌノフグリ”です。

どこにでもある、道端に咲く”雑草”みたいなものですけど、

こんな可愛くて美しい花は他には無い!

青くて、小さくて、可愛くて、可憐で、優しい花・・・。ステキだ!

”オオイヌノフグリ”の花を彼女にプレゼントしたら、喜ばれるかな?

「君のように、可愛い花だよ!どーぞ受け取って下さい!」 な~んてね。

(いや、たぶん喜ばれないし、すごく嫌われるだろう・・・やめとけ)

「・・・・ (-_-;) そーか・・・」

 

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春が近づいていますね。もうちょっとです。

パステルカラーの春・・・楽しみだね (^_-)-☆

こだわり・・・。

 

「こだわってます・・・」

いきなり、店長の思い(考え)からスタートです。

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 タカヤマサイクルは、

新車であっても、修理車であっても、いつも”改良”したり、”改造”したり、などなど、

”自転車(機材)の持つ能力を最高に引き出す事”に専念してます。

新車だって、メーカー出荷時点の物では、納得できず、必要なら加工もしています。

この「こだわり」は、私個人的な考えから、作業をしておりますが、

自転車に乗っていただく方々(購入していただくお客様)の事を思えば、

やらずにいられないのです・・・。

カッコいい言葉でいえば、「タカヤマサイクルで購入する」というプレミアムという訳だ。

 でも、こんなお話しをすると、少し疑問を思う人も多いでしょう・・・。

『大手メーカーが製造し、最高の状態で販売をしているはずなのに、

なぜ、無名な小売店が、わざわざ組み換えたり、手を入れ直して、

販売しているのか? 』

 

そうです。普通の生活(買い物)において、箱から出せばすぐ使えるのが常識ですし、

精密機械や電子機器が入った”家電製品”なども、そのままずっと使用できるのですから、

自転車だって、同じだと思いますよね・・・。

でも、違うんです・・・。

自転車は、販売店にて、組み立てが行われています。

よって、またそれをセッティングする技術者により、性能も異なります。

http://www.takayamacycle.com/?p=1761  (過去の記事より)

 

こだわる事は、「誰の為か?」

ある人が言いました。「店長の自己満足の為だけじゃないのか?

・・・そうかもしれません。私の自己満足だけかもしれません。

でも、「自分で満足・納得できない物や事柄」は、ダメですから、

私が満足できる一品だけを、お客様に販売したいと思っています。

こだわりの、組み立て、改良、修理・・・これからも続けてまいります。

どうぞ、よろしくお願い致します。

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スポーツ自転車になると、販売店(メカニック)にて、調整される場合がほとんどです。

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これは、MTBのオイルDISCブレーキのホースです。

(写真は、長さ調整の為、カットした物。)

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実際にセッティングした状態。  スッキリしているのが解るだろうか?

(フロントブレーキ用ホースです。向かって左(右レバー)から、下に伸びてる線です。

たかが、10センチ切っただけですけど、見た目が凄くキレイです。

「見た目の為」だけではありません。切る目的は、機能の為でもあります。

サスペンションが稼働し、100mm以上動くと、ホースはその分、弛みます。

長過ぎると、ハンドル部品などに引っかかる事もあります・・・。

もしも、そうなったら、どうなる? そうです、事故に繋がります。

だから、販売店がカット(調整し)ユーザー様に納車(販売)するんです。

 

この”DISC・ホース長さ・調整”の話は、ショップのメカニックや、

マウンテンバイクを趣味とされている方には、極めて普通の話ですが、

知らない人や、興味の無い人には「意味が解らない」内容かもしれません。

 

いえ、解らなくたって良いんです。

ユーザーは(特に初心者の方は)、何も解らない事が、当たり前です。

「購入した時点で100%の性能が出ている物!」と思って良いんです・・・。

気にせず使って、トラブル無しで乗っていられる事。これが最大の条件!

その為に、私達ショップは何をするのか?

①「手抜き無しで組み立てる」

②「必要なら改良や加工する。」

これしかありません。

 

えええ~~~!?なに堂々と言ってるの?

「そんなの、当たり前じゃん!? 販売店だものっ!」

と、思う方々が多いでしょう・・・。

これが当たり前じゃないから、困ってしまうんです・・・。

冒頭にもお伝えしましたが、

自転車は、販売店が組み立てしています。

手間を惜しまないショップやメカニックから購入すれば、

何も問題無く、自転車生活を楽しむ事が出来るでしょう!

でも、「手抜きをしている販売窓口もある」のが、現状です。

何を持って、最良なのかは、各個人判断が異なりますが、

皆様のお手元にある自転車が良い状態(気持ちが入った物)であると良いですね。

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もちろん、メーカーが在っての自転車です。素晴らしい製品を作って下さっています。

だから、私達ショップは、正規販売店として、

・メーカー様の意思を受け継ぎ、安心と付加価値をユーザー様へ届ける事・・・

・その為に、日々鍛錬し、組み立て・調整時には最高の条件に出来るようにする事・・・

・不具合発生時には、全力で対応し、喜びに変えて差し上げる事・・・

・また、必要であれば、ユーザー様のご意見を、メーカーにきちんと伝える事。

それが使命です。

 

全国には、お客様思いの、志の高い優良ショップは沢山あります。

タカヤマサイクルも、その一店になりたいと思っています。

 

これからも宜しくお願い致します。

 

 愛の自転車伝道師 タカヤマサイクル店長:高山真

春に向かって・2

長野県は、まだ春遠いと感じる毎日ですが、確実に”その時”はやって来ます。

 

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雪や曇りの朝は、空を見上げても、気が滅入る事が多いですが

晴れた朝の空を見ると、春の気配を垣間見る事が出来ます。一緒に”元気”も出てきます。

暖かい春・・・待ち遠しいですね。

そろそろ準備を始めて参りましょう~!

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春に向かっての準備、それは、”マシンの整備”から!

オーバーホールをして、リフレッシュ!

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節部の蓋を外すと・・・「あちゃちゃ~」 粉が噴いてますよ・・・(何だろう。これ?)

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反対側の蓋を外すと、シールも一緒に落ちました・・。(普通は、取れません)

あれれ??? ベアリング(球)が1個少ない(無い)ですよお。どーしたんだ?

「いいんです!だから、メンテナンスをするんです!」

”不具合発見” ~ ”修復完了” ~ ”完璧になったバイク” ~ 野山へGOー!

ライダーは走る事を全力で楽しめば良いのだ。

 

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「うおりゃあ~~~!、次、行ってみよう~!」 (ただ叫ぶ店長でした)

 

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ヘッド部分(ハンドルの下)は、本当に錆びている人が多い・・・。

MTBの場合、土も同時に侵入している事もある。

やはり、定期的なメンテナンスは必要ですなあ~。

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BBは、「♪ゴリ・ゴリ・・・」 ベアリングは錆びて、回りません・・・要交換だ。

 

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またまた、自転車が変わって~~~ロードバイクのオーバーホールです。

BB部品を外した時に感じた違和感・・・。(隙間がハッキリ見える現象だ)

いつものように、”フェイシング作”業で平行(精度)を出す。

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ビュンビュン削って~~確認して~~それを繰り返す事数回。

写真(作業途中です。) 解りますか?良く見て下さい。左部には塗装が残っていますよ。

実はこれ、2mm以上削ったところです。それでもまだ塗装が残るって・・・。

そこで、またまた作業を繰り返すのであった・・・。(地味な作業でモンモンモン)

まあ、良い!ここで完璧になった訳だから、・・・それでいい。

さて、

今回の作業で、左右で合計3mmほど削りました。

その結果、シェル幅は短くなってしまったのだ。(あ~あ、どーするの?)

この作業は、”何でも削れば良い”という訳ではありません。

当然、削り過ぎれば、問題も発生します・・・。

その為、メカニックは慎重に削る訳です。

この自転車、カタログ上は”68シェル幅”のでしたが、

実車(実寸)では70mm以上在りました。だからこそガンガン削れた訳ですね。

その辺りの細かいところは、メカニック(作業者)により判断が異なるし、

平行出しは大切だが、削る事を良し(善し)としない場合もある。

私も判断に悩む事も多々あります・・・。

その時は、その時に行う必殺技もあるので、ご安心ください。

この辺りの事、不安をお持ちの皆様は、購入店にて相談してみてはいかがだろうか?

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サスペンションの点検も、やっぱり大事。

旧型になると、やはり、修理不可能という事もある・・・。

使い続けたいお気持ちは、良~く解るが、ユーザー様にその旨をお伝えする事も、

販売店の仕事です・・・。

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毎度毎度、同じ事を言っておりますが、

私は”メカニック”。ユーザー様は”ライダー”。

不具合を発見し、修復する。

自転車(機械)の持つ能力を、最大に引き出す。それが私(メカニック)。

そして、

”安全で快適な自転車”で、純粋に走る事だけを楽しむ。それが皆さん。

お困りの事がございましたら、ご相談下さいませ。

 

春に向かって、準備をして参りましょう。

タカヤマサイクルの、情熱のオーバーホール。

随時、受け付け中です。ぜひ、ご利用下さいませ。