よくやった…。

しっかり乗りこんだ自転車は、それなりの”匂い”がするものです…

その雄姿は、まさに勇姿であり、勇士なのだな…。

そんな事で、疲れた愛車には、整備のプレゼントをしましょう。

さあ、オーバーホール作業開始です。ハリキッテ進めていきましょう~!

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「・・・・あれ?白っぽいぞ・・・。」

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キャップを開けてみると・・・やはり白いです。

ハンドル回りは、汗が垂れてしまう所です。

汗には塩分と酸が入ってますから、色々な悪戯をします。

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塩が固まって、板状になってます・・・。

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別の角度から・・・。「Ohh~」

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ハンドルステムを引き抜くだけ。・・・ここまでの作業で約1時間。

汗により固着してしまった部品を外すのは、簡単ではありません・・・。

 

整備の必要性を、感じて下さい。

 

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変速用のケーブルを受ける場所も、ハンドル付近です・・・。

この部分も、汗が落ち、大変なことになっておりました。

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ワイヤーを交換するためには、どうしても、ここもきちんと処理しなければならない。

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どうやっても、外せないので、ドリル(工具)で壊し、外す事に成功~!

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白い物は、上記と同じくです。

塩が隙間を埋めてしまった為、外せない状況でありました。

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アジャスターも、「・・・。」

 

 

『よくやった!』

 

一生懸命に走れば、汗がでる。そーいうものだ。

自転車を趣味にしている、ライダーの気持ちと想いが伝わって来る…。

イイじゃないかっ!あなたの汗で、サビさせろっ!固着させろっ!

奇麗にしている事だけなんて、ツマラナイ。

あなたの愛車は、あなたが汚して、傷み付けてしまえばいい!

それの方が、自転車も喜んでいるに決まっている。

 

ガンガン乗って下さい。後のことなんて、考えなくて良いのです。

整備の事は、店長に任せておけばいい。

錆びたり、固着したり、破損したり・・・「OK!全く問題ない」

もちろん、時には困難な場合や状況になるだろうが、

それは、「マジに乗っているユーザー様が見える時」です。

真剣に乗っているならば、こちらも倍の気持ちで、整備をするだけです・・・。

 

マシンを通じて通い合う心・・・メカニック冥利(みょうり)です。(^<^)

 

さあ!あなたの自転車も、整備をしましょう。

タカヤマサイクルの、情熱のオーバーホール。

御依頼、お待ちしております。

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年末年始の営業について

 

・年内は、12月31日(土)午前中まで営業。

 

・新年は、1月4日(水)より、営業いたします。

 

よろしくお願い致します。

 

 

 

オーバーホール

毎日寒いですね~。皆さん、お身体の調子はいかがでしょう?

あと1週間でクリスマス…今年もあと2週間…なんだか忙しない時期ですが、

体調には気をつけて、愉快な年末行事をお過ごし下さいませ。

そんな事で、

自転車のある生活も、オフシーズンを迎えている方が多いと思われます。

今年の内に、愛車をきちんと整備をして、新年を迎える準備をしましょう~!

 

タカヤマサイクル入魂の”情熱のオーバーホール”

随時受付中です。ぜひ、ご利用下さいませ。

 

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回転部(ハブ内)です。

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おやおや、トロトロのクリーム状の物が付着していますね~・・・。

「何だこれ?」

これは、内部に入っていたグリースが、水と混ざり、乳化した状態です。

もともとは、半透明な黄色いグリースが入っていたのですが、

水分に侵されてしまったのです。(>_<)

 

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「おおおおお・・・・」(^_^;)

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「ム、ムムムムムムむ・・・・・」(-_-)

同じく、乳化してますね。サビと混ざって、イヤな色になってます・・・。

 

この自転車は、オフロードを走るマウンテンバイクですから、

土埃の中も、泥の中も、雨の中も、ガンガン走っていたと思われます。

ユーザー様の趣味として、楽しまれていたことでしょう。イイね~!\(^o^)/

MTBをMTBとして使っていれば、こういう事は普通にあるものです。

「どーする?」

だから、メンテナンスをするのです。

何の事は無いっ!こんなの、どーって事ない。少しも気にしなくて良いのです!

「問題解決!」です。

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DISCブレーキも、メンテナンスが必要です。

 

これは、オイル式のブレーキで、内部に、対向して2つのピストンがある仕組みだ。

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レバーを握れば、オイルが流れ、丸い↑ピストンが、押し出されブレーキが効きます。

これがディスクブレーキの構造だ・・・しか~し、正常に動いていないのである。

分解してみると・・・。アチャチャ~~~。(>_<)

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このピストン部に、キズがあります。触ると引っ掛かるくらいです…。

そうです!ブレーキ不具合の原因は、このキズ(凸凹)が悪戯をして、

ピストンの動きを止めてしまっていたのでした。

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これは正常な物。(横キズはありません。)

キチンとすれば、しっかり動きます。実にシンプルな法則です。

 

どーでしょうか?

整備やオーバーホールの必要性を感じていただけたでしょうか?

とは言うものの、

「不具合の原因なんて」・・・というか、

「自分の自転車のどこに不具合があるのか?」なんて、

毎日乗っているユーザー様には解る筈がありません。

「回転部に水が入っている?・・・ピストンにキズがある?・・・」

そんな事が解ったら、神様です・・・。

私達メカニックでさえ、外から見たのでは、判りません。

依頼があれば、分解し、点検し、施し、調子を良くします。

それが、当店の

”オーバーホール” という仕事です。

 

例えるならば、”人間ドック&治療&回復までのお世話(ケア)”と同じ事を、

あなたの自転車にする訳です。

不安を感じられた時には、ぜひ、ご利用下さいませ。

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さて、さてさて・・・以前も、お話しましたが、

オーバーホールを依頼される場合、

時々、お客様が、気を利かして「洗ったり、きれいに磨いて・・・」などしてから

お持ち込みいただく事がありますが、汚れたままで構いません。

私はぜんぜん、気にしませんし、そういうものだと思ってます。

汚れたバイクを持ち込み、数日後には、奇麗になってリフレッシュされている

これが、”有料のメンテナンス”本来の目的であり、意味だと思います。

全国の、ショップによっては、

”奇麗にしてから持ち込むのがマナー”というケースもあると聞きますが、

タカヤマサイクルでは、全く問題ありません。(^_-)-☆

体調を整えてから、人間ドックに入るような無意味?な行為と、同じです。

普段の使い方も解りますし、汚れ具合から見えるポイントもあります。

そんな事で、皆様、深く考えず、気楽にお持ち込み下さいませ。

ご依頼、お待ちしております。

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私(店長)は、”モノ売りの商人”ではありますが、

心は、「頑固な職人」っていう種族に、憧れてます・・・。

 

ヘルメット

今、人気のヘルメットが、これです。

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LAZER ネクストプラス

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これは、エクストリーム系と言われているタイプのヘルメットで、

一般的なサイクルヘルメットに比べて、丈夫に作られている。

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ロードレーサーなどに見られる軽量な作り込みではなく、

強度が高い”ABS樹脂”の表面で、あなたの頭部を守ってくれる…。

BMXや、スケードボード、カヌーや、アウトドアスポーツにも最適なものです。

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この、ネクストプラスの凄いところは、

”ターンフィット”と言われている、装着感を高めるバンドが付いている事だ。

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ダイヤルをクルクル回すだけで、頭にジャストフィットします。

このような装置そのものは、特に新しくも珍しくも無く、

今時のヘルメットには、当たり前に付いているのだが

エクストリーム型には(このような、丸っぽいストリート&アーバンデザイン)、

付いていない物がほとんどなのです・・・。

「なぜ付いていないのか?」・・・その理由は解らないが、

付いていた方が良いに決まっていますっ!

だから、このレイザー・ネクストプラスは、ここが凄いし、優秀なのだ。

気になる点は一つだけ。少し重い…。(510g)

200gを切るヘルメットを使っている人から見ると、

この重量は、かなり悪にすら感じるだろう・・・。

しかし、ここは、

このヘルメットに与えられた使命なのだ。

 

BMXやダートジャンプなどの、アクションスポーツにおいて、

その走りは「派手である事」こそが”正義論”なのである。

カッコ良く決める為に、大袈裟なプレイをする。

その為には、ギリギリの走りや練習を繰り返す。

転ぶ事もあるし、地面に叩きつけられたりもする。

ケガも当然付き纏うだろうし、痛みも悔しさも滲み出る事だろうが、

それ以上の、魅力が、アクションスポーツである・・・と言う訳だ。

その為に、頭部を守るヘルメットは、何が何でも丈夫である必要があるのです。

 

ロードバイクに似合う、シャープなデザインは、それはそれでカッコいいが、

このような、丸いデザインも、また別の角度から見ると、カッコいいのだな。

 

レイザー・ネクストプラス

カラー:3色 艶消しブラック/ ホワイト/ ガンメタ(グレー)

販売価格:4800円

 

 

新、カンパニョーロ

 カンパニョーロ(伊太利)の、新コンポーネント

”POTENZA(ポテンツァ)”

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この秋に発売された新コンポが、”ポテンツァ11”

一番の特徴は、素材がアルミニウムである。という事。

上級モデルは、カーボン素材を多用している訳だが、

このポテンツァは、冷たいアルミだ・・・。

この面積の広いクランク。アルミアルミしたところが、カッコいいのです。

新型のデザイン(4アーム)により、アルミの存在感が大きく主張しています。

性能面では、剛性がアップし、以前のような、5アームより、

あらゆる角度から比べても、格段に良くなっています。

カンパニョーロに限らず、4アームは主流であるし、ネジ間のピッチ(間隔)も、

異なるもの(統一間隔ではない)が普通になり、効率と伝達能力性能は高くなっている。

数年前に、このフライパンを切ったようなデザインを、始めて見た時の違和感は大きく、

なんとも受け容れ(うけいれ)難かったが、今は素直に、見れています。

とはいうものの、個人的には、ビンテージ風の香りがする、5アームデザインが好きだし、

「カンパはさあ~やっぱ、5本の骨でなくちゃ~」と言いたくなってしまうのだが、

やはり、時代の流れは、4アームクランクなのだ!。(色々言わずに、受け入れましょう)

POsilverCambioLungo-2017

アルミです・・・。冷たいアルミです。 カッコいいです。 !(^^)!

ガイドプーリー(上のギヤ)が、後ギヤ(スプロケット)と常に一定の距離を保つため、

変速性能がものすごく良いです!

現在、15年前のカンパニョーロ・コンポを、使用しているユーザーの皆さんが触ったら、

驚くほどの正確さと、クイックレスポンスで、感動の嵐になることでしょう。

「ついにここまで来たかぁ~カンパすげ~!」って叫んじゃうよ。きっと。\(^o^)/

POsilverErgopower_3quarti-2017エルゴ・パワーシフトも、アルミです。イイ感じ~!

↑(カンパ社の変速レバー名称。)

ブラケット部も小型で、握り易さは、抜群!。手の小さい方にも、お薦めです。

左シフトの細かい調整機能も素晴らしい。実に良く出来た”機械式”の変速装置だぞ。

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ポテンツァ・・・この位置付けは、どこか? 目指したものは、何か?

 (もっとも気になる事柄である・・・。)

カタログ上のグレードで言えば、上から4番目であり、下から2番目である。

このように示せば、なんとも下級のようなイメージになるが・・・、

ところがどっこい、そんなふうに、見下されては困ります。

私(店長)としては、

カンパ社のフラッグシップモデルである、レコードのアルミバージョンと捉えています。

内容と仕様から見ても、そう考えて良いはずですし、

きっと世界の自転車マニアの目にも、そのように映ることでしょう。

レコードは、究極を目指して作られた競技用の為、

カーボン部品を多用し、重量も恐ろしく軽い!

対して、このポテンツァは、

マテリアルの色気=アルミの持つ”独特の怪しく冷たい感じ”を全面に出し、

新時代の「ノスタルジック・ファン」の人達にも、強いメッセージを出している。

重量は、コンポ全体の総重量で2300g。←良い数字です。十分軽いです。

 

もっとも気になる”操作性能”ですが

私(店長)の感覚では、最高峰レコードと同じであった事を、正直にお伝えしたい。

素材の違いこそあるけれど、その性能は間違いなくレコードと肩を並べる強者である。

「ポテンツァ  =  力強さ」という意味であるが、

まさに、豪快な名前に見合った新型コンポーネントです。

 

さて、

先程から、ポテンツァの魅力を説明する上で、

冷たいアルミ」という言葉を繰り返していますが、

ポテンツァは、色気と鋭利感を、持っていると思いますし、そう見えます

例えるならば、ポーカーフェイスのクールな人。

どうでもいい勝負事や争いごとには、冷めた目で見ているが、

いざとなれば、その懐に隠された強さと熱いハートを武器にして、闘う。

こんな 魅惑的な表現をしたくて「冷たいアルミ」を用いました。

表通りを華やかに走る、王者のカーボンに対して、

裏通りを静かに歩く、英雄のアルミ・・・そんな感じだろうか。

そして、

新時代の「ノスタルジック・ファン」・・・ですが、

「いつかはカンパニョーロ」を思い描いていた、

”旧き良きサイクルマニア”にとって、

現行の、フラッグシップのレコードには、実は、興味が無いのである…。(^_^;)

先程も言いましたが、アルミの持つ”独特の怪しく冷たい感じ”が、

カンパの魅力であり、「いかにも機械!」という感じが好きな人も居るだろうと思う。

もちろん、現行品の性能は認めているし、そういうものだと理解もしている・・・。

けれど、好みは、

「とろけるほどの柔らかな輝きと、金属の冷たい感じ」を想ってしまうのが、

おぢさん世代の、ツッパリなのだ。 「ここは譲れねえぜっ!( ̄へ ̄井) 」

「最先端の流行」ではなく、水面下の隠れた名機を好む…と言えば、カッコいいかな?。

ポテンツァには、その魅力と底力があると、私は思う。

 

このコンポは、最先端のエアロカーボンロード~も当然だが、

チタンや、鉄、アルミの金属フレームには、抜群に似合うような気がします。

「金属と金属の融合」が、カッコいいと思うのだが、どうだろうか?

でも、無理にというか、無駄に”ノスタルジック”を気取るつもりは無い。

気取るのではなく、似合うから、良いのである。

 

ポテンツァ、いかがでしょうか?

商品説明より、店長の感情が多く入った内容ではありましたが、

買い物の魅力は、「気持ちや思い(想い)」も大事です。

ポテンツァが、貴方の心に響き、また目標になる事を願っております。

POT-guarnituraBlack-2017

 

カンパニョーロ:ポテンツァ

販売価格:108.000円(セット)

カラー:2色 ブラック シルバー

見過ごすなっ!

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「早朝サイクリングの楽しみは、この色(サンライズオレンジ)を見る事・・・。」

な~んて言えば、「ロマンチストの詩人ライダー」で完結してしまうし、

一般的にもブログや雑誌は、何かとこのようなポエム的な温かい言葉を好むものである。

そういう私(店長)も、それが大好きな性格でもある事は認めますが、

そんなメッセージを贈りたくて、自転車に乗っている訳ではありません。(きっぱり)

今は素直に、”自転車に乗りたい”が、先頭です。素直にオモシロイのです。

行き先を決めずに出発して、フラフラ・・・。本当に”行き当たりばったり”です。

この無駄さというか、目的無き行動が、今の私には心地良いのです。

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時間は30分~60分以内。(距離や速度は…知らない。)

イヤになったら、さっさと帰るし、先に行きたければもっと走る・・・。

健康管理?、体力向上??、ダイエット??? 少しもその要素は入れていませんし、

ありません。 わがままいっぱいの、一人のサイクリングです。

どーでもいいような”大義名分”なんて翳す必要はない。

自転車はソロ(孤独)こそが面白く、楽しく走る方法かもしれません。

ぜひ、皆様も、行き当たりばったりサイクリングをしてみて下さい。

 

日の出が遅い時期ですし、

また、季節柄、積雪や路面の凍結もあります。なにより暗いですしね・・・。

無理をせず、気をつけてサイクリングをしましょう!

という事で、(どういう事で?)

本題に突入です・・。

 

「見過ごすなっ!」

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「・・・・う~ん。」 ペダルの回転が悪い。

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内部のベアリングがボロボロだ・・・。

直径Φ1mm程度のベアリングが、外側に3個入る仕組みのペダル。

2個が完全に壊れている。これでは回るはずが無い。

軽量&薄型ペダルは回転部を小さくする必要があるため、

ベアリングもミニチュアサイズが使用される。(ボールが1mm以下)

その為、どうしても、大きい物より負担も掛かるのは仕方が無い。

定期的な点検を心がけたいですね。

 

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フレームに亀裂が~!

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ここにも~!

年式により、このようにダメージを受けているものもあります。

 

定期的な点検の必要を、感じて下さい。

見逃さず、見過ごさず、安全を確保いたしましょう!

 

 情熱のオーバーホール、随時受付中です!

一年間乗った自転車を、完璧にして、新しい年を迎えましょう。

私は、メカニック。あなたのバイクを、完璧に仕上げます。

あなたはライダー。存分に走りを楽しんで下さいませ。

 

愛の自転車伝道師 タカヤマサイクル店長 高山真