作るしかない。

・・・、「無い物は、作るしかない。」

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様々な相談を受ける・・・。

これは、特殊な自転車の、特殊な部品ですが、

諸事情により、メーカーからの取り寄せが出来ないのです。

それならば、何かを流用するか、作り上げるしかありません。

そう、「アイデアで勝負ですっ!」

・・・と大きく出たものの、実は、

「元々の部品が、どんな物でどんな形であったのか?」全く分からないのです。

その為、勘と経験を頼りに、試行錯誤を重ね、解決策を、捻り出す訳です・・・。

 

今回に限らず、このような着地点の見えない作業や事柄など、

途中で、投げ出したくなる時もあります・・・。

「受けなきゃ良かった~…断れば良かった~…」と、自分を責める時もあります。

「バカバカ、チクショ~、このアホ!~」と、ひとり言を口にしながらの”裏仕事”は、

実にカッコ悪く、情けない姿です。・・・人に見せられるモノではありません。

私は、神様ではありませんし、完璧な人でもありませんし、ただのブ男です。(-“-)

でも、受けた以上は、やりきる。それだけ・・・。

そう、ぐだぐだと、愚痴ってみても、やりきるしかないのです・・・。

解決策や、着地点は、必ず発見する。それがダメなら、自ら浮上させる。

 

トラブルを抱えた自転車が直り、ユーザー様が活き活きと走らせること。

修理の目的は、これだけである。

 

私は、街の自転車屋、タカヤマサイクルです。

 

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お知らせ

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2月に、”諏訪養護学校・高等部”主催の、校外バザーが行われるそうです。

お時間がある方は、ぜひお足を運んで下さいませ。

♥2月10日 茅野駅前 ベルビア

♠2月11日 茅野会場 メリーパーク

♠2月11日 岡谷会場 レイクウォ―クOKAYA

詳しくは、こちら http://www.nagano-c.ed.jp/suwayogo/baza-chi.pdf

 

おお~。おっ?

ガンガン乗れば、それなりに、何かと、あるものです。

 

「変速が上手く決まらない・・・」という事で、入庫。

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ワイヤーの”ほつれ”がありますね~。これでは動くはずがありません。

「交換して、終了~!」・・・と思いきや、これだけでは解決しないのが、

機械というものである。

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ギヤを良く見れば・・・

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チェーンが浮いているのが解ります。(噛み合わせが悪いのである)

これは、チェーンが伸びてしまった結果です。

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外して、新品と比べてみましょう~。 (左が新品。右が使ったもの。)

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どんどん変わっているのが解りますねえ~。

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先端では、ここまで違っています。(>_<)

これでは、パシパシ決まるギヤチェンジが、出来る訳がありません。

 

自転車の仕組みとして、ギヤの歯部(凸)とチェーンの凹みが合わなければ、いけません。

伝達効率もそうですが、変速効率も低下します。

「チェーンの消耗」は、なかなか気が付かない”問題”ですので、

時々はショップにて、点検してもらう事をお薦めします。

 

ショップやメカニックとしては、この不具合は、すぐに判る不具合の原因なのだが、

ユーザー様には、気が付かないのが、普通です。

決して、鈍感(どんかん)という訳ではありません。

自分だけが使っているので、比べるものがありませんし、

また、徐々に悪くなって行っていくため、気が付かないのです。

それだけ、乗る事に、走る事に、ペダルを踏む事に、集中しているという証です。

 

あなたは、ライダー。私は、メカニック。不具合箇所を直します。

タカヤマサイクルは、我武者羅なライダーを応援します!

 

情熱のオーバーホール。随時、受付中~!

汚れた自転車も、ピカピカに仕上げます。

完全分解、洗浄、グリースアップ、ケーブル交換

納期は約7日間。料金は25000円~

ご来店、お待ちしております。

これも芸術品!

これも絶品です!

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ヒラメ ポンプヘッド  

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定番ではありますが、あえて、紹介しなくてはならない”ひとしな”です。

職人が手作りで仕上げる芸術作品  A craftsman made this!

 

材料は、冷たい金属なのだが、

「温もりを感じるもの」として、人気があります。

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縦型と横型の2種類が存在します。 これは、横型

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さすが、メイド・イン・ジャパン! メイキング・バイ・ショクニン! !(^^)!

本当に良く出来ている。完成度がものすごく高いのだ。

実際に、このヘッドを手にして動かしてみると、

「♪カクン」とロックされる。その瞬間が気持ちイイ。

当たり前だが、空気が漏れる事は、絶対にない!

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作り込みの良さを、手に取り、味わって下さいませ。

「イイ物っていうヤツは、こーいう物を、言うんだなぁ~♪」と、

あなたの心に、温かいメッセージが届くかも!?

 

お使いのポンプヘッド部を、ヒラメに交換してみませんか?

”ぬくもり”のプレゼント。受け取って下さい。

 

ヒラメ:ポンプヘッド

縦型:3980円

横型:4980円

芸術作品発表!

ロードレーサー界の王者”ピナレロ”に、芸術作品?が発表されたんだって…。

F10

”DOGMA・F10” ※(現行F8の後継モデルです。)

 

「ピナレロのドグマ」と言えば、「世界の自転車競技」では、

”勝利を導くマシン”として有名であり、その実績や評価も高く、

「王者ピナレロ」の名にふさわしい機材である・・・。

また、性能面だけではなく、デザイン性の素晴らしさからも、

多くのファンが魅了され、

「いつかは、ピナレロ。いつかはドグマ。」を夢見ている事だろう。(と思われる。)

 

ドグマの名前を付けられたマシンは、

いつの時代でも、優等生であり、その時代の最高マシンなのである。

世の中の物、何にでも言える事なのだが、

”今の最高”を越えるには、「研ぎ澄まされた領域での闘い」がある。

エンジニア達の思いや魂を、機材にするのだから、その情熱は計り知れない。

そんな事で、新型のF10を設計する上で、

優等生の現行ドグマF8を超える為に、下記の4点を重視したそうだ。

 ① ハンドリング・フィールを維持する
 ② 剛性アップ
 ③ 空気抵抗の低減
 ④ 重量の軽減

素材やデザインは大きくは変更せず、F10は、これらを全てクリアし発表されたのだ。

※詳しくは、メーカーのHPをご覧ください。

http://www.riogrande.co.jp/news/node/46587

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DI2のジャンクションが、フレームに埋め込まれ、スッキリとしたデザインがいいですね。

さらに、ボトルの取り付け部にも注目!

ボトルに当る風=空気抵抗を軽減するため、周辺が凹んでいる。

これにより、10%以上の空気抵抗が無くなったらしい。(スゲーなっ!)

F10d

 

TOPチューブの滑らかさなデザインは、さすがイタリア。

息を飲む美しさがある・・・。憧れちゃいますね~(*^_^*)

dogma

 

ドグマF10は、レーシング機材ですから、

「勝てる選手が乗る」と、その性能も、レベルも、

異次元的な喜びを伝えてくれるのでしょうね。

けれど、

店長のライディングレベルでは、その性能や良さを、数字的に語る事は出来ません。

・・・出来ませんが、このドグマF10の良さは、

とてつもなく、理解出来る。

ドグマ史上、ここまで細かく注意を払い、デザインされたモノは、無かったはずだ。

とにかく、カッコいいし、いちいち、頷けられてしまう説得力もある。

くやしいが、憧れない理由が見つからないほど、スバラシイ・・・。

芸術作品と言ってもいいほどの、完成度をもつ、ドグマF10なのだ。

 

最高峰のレーシング機材ですから、金額も、とびきり高価です。

それでも、もしも購入できるならば、

このような「究極な絶品」を、所有したいものですなあ~。=^_^=

世界のレースシーンで活躍するマシンに、自分も乗れるという悦を楽しみたいものです。

 

・フレームセット 625000円(税抜)

・完成車・デュラエース (新型Di2):1180000円(税抜)

 

 

 

 

新型・BOMA登場!

BOMAから、新型のロードレーサー(フレーム)が登場した!

その名は、ヴァイド ルミエール(VIDE・LM)

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タイムトライアル(TT)バイクを想像させる、流線形フレームがカッコイイ~!

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後三角形の剛性はとても高く、「踏み付けるライダー」には大歓迎されるだろう。

 

BB部は、プレスフィット(BB86)を採用。(圧入タイプ)

最近は、様々な事情から、”ネジ切りタイプ”に戻りつつある傾向があるが、

あえて、圧入を選んだヴァイド

「剛性が宿命だ!モンクあるか?」のメッセージが、伝わって来ます。

ケーブル類は、全て内装され、また、”フルアウター”方式を採用する。

店長個人的には、このフルアウターは大好きで、大歓迎だ。

メカニックとしては、(整備性から見ると)ちょっと面倒であるが、

乗り手(ユーザー)からすれば、高性能を維持する事は、最も大切なこと…。

水や埃が入り難いし、ケーブルが絡まる事もないから、この仕組みは絶対なのだな。

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サテンシルバー&ブルーのカラーリングが、ナイスです! !(^^)!

TOP部には、自転車の特徴が、文字でデザインされている。新鮮だな~。

新型のヴァイドLHは、4色展開され、好みに合わせられるのも嬉しい。

 

さて、

BOMAのVIDE(PRO)と言えば、数年前にも発売され、

そのフォルムとコンセプトに魅了された事は、まだ記憶に新しい。

今回そのVIDEが、モデルチェンジをして来た訳なのだが、

どこが、変わり、どのように良くなったのか?

ここをきちんと説明しなければならない…。

 

旧モデル(PRO)と比べて、変化した箇所 

①・TOP長(ハンドルまでの距離)が短くなった。

②・シートアングル(角度)が起ち上がった。

③・ヘッド(フォークの角度)が寝た。

④・BB部は、地面に近づいた。(ペダルが地面に近い)

⑤・ペダルと前タイヤ軸までの距離が長くなった。

つまりこれは、どういう事なのか?

ひとことで言えば「小柄なダライダーにも適合するように・・・」であろう。

上記5個のポイントは、初心者や、体の出来ていないライダーにとって、

嬉しい事だ。

 

け・れ・ど、

こんな表面的な事だけでは、このVIDEの魅力は、終わらない。

新VIDEの最大の魅力と性能は、

「ペダルを押しつけろ!後ろから叩け!」

である・・・?

世間で言う、

「美しいフォームが・・・奇麗なぺダリングで・・・ケイデンスは・・・」なんて、

どーでも良い事なのだ。

ヴァイドは、純粋なレーシングバイクである。

「加速と加速、それから、加速と加速、そして、また加速・・・」が正しい。

下半身が鍛えられたスケート選手が乗ったら、ロケットのようなマシンであろう。

悪っぽい口調で言うならば

「長距離で疲れない!?なんじゃそれ?興味無いわ。マシンは一瞬の強烈な加速だろっ?」

というライダーに相応しい。(・・・かな?)

 

ロードレーサーでも、マウンテンバイクでも

店長個人的には、BBハイトが低い自転車を絶賛している。

低重心から得られる安心感は素晴らしいと感じている。

だから、ヴァイドLMのBBが5mmも下がった事は大歓迎である。

愛車の”KOGAキメラ”に比べても、まだ低いのが、この新型ヴァイド。

体が震えない訳が無いのである・・・。

TOPが短いのは、”ハンドルを選べ!”という事だ。

昨今の流行で、ついつい、

小じんまりしたショートリーチ型の、ドロップハンドルを選びがちだが、

このマシンには、下ハンドルを積極的に握れる、アナトミックタイプが似合う。

大きく出るリーチ長の為、その差は、約20mmだから、足し引きゼロになる。

高い剛性を与えられたヴァイドLMだからの、アナトミックハンドルなのだ。

BOMA社から発売されている、HB-03などがそれだ。

それでも、短いと思うならば、ワンサイズ上のフレームに乗れば良い。

(シートは上げられないが、そんな事は、気にする事ではない。)

そして、ヘッドが寝たことで、フロントセンター(前軸までの距離)が伸びた。

直進安定性も抜群に向上したうえに、トークリアランスを確保出来たのだから、

何も悪い事は無いのである。

 

シルバーカラーのVIDEには、カンパニョーロのポテンツァが似合うだろう!

http://www.takayamacycle.com/?p=10107

シルバーフレームに、シルバーパーツ・・・想像するだけで、カッコいい!

ホイールも、シルバーカラーで揃えたら、

未来の宇宙船っぽくて、良いのではないだろうか?

ツッパったマシンが欲しい人に、お薦めしたい新型ヴァイドである。

ぜひ、現物を見ていただきたいと思います。

 

VIDE LM 

サイズ3種:S(460) M(480) L(510)

カラー4種:シルバー&ブルー シルバー&レッド 

       ピンク&シルバー アクアブルー&シルバー

販売価格 170000円(税抜き)

 

~~ 完成車予想金額 ~~~~~

シマノ105 280000円

アルテグラ  310000円

ポテンツァ  320000円