新・BOMA

BOMA(ボーマ)=望馬 …名前のとおり、創業以来、

人馬一体の乗り物作り”を続けている、真面目なブランドだ。

その、BOMA社が、新型を発表したぞ~。(という話)

ALLUMER・DISC (アルマーディスク)

名車”アルマー”の名称と魂を継承した、スーパーマシンが誕生した。

一見、ただの「ディスクブレーキが付けられる、カーボンレーサー」と思える。

または、「流行だからなあ~」と、色眼鏡で見てしまう人もいるだろう。

私もその一人だった。(^_^;)

しかし、偏見で見てはいけないのが、BOMAなのだ。

美しいカーボンフレームに、フラットマウントのディスク台座が付き、

ホイールの固定方法は、φ12mmアクスル方式。

BBは、プレスフィット(BB86)を採用。

ケーブルは、フレームの中を、フルアウターで通す。

ホイールとフレームのクリアランス(タイヤ装着時の隙間)は。

700×32cも装着できるほど広い。

重量はフォーク付きで1345g(900+445)

 

・・・このスペックを見る限り、「まあ~、今風だね!」ではあるが、

それだけでは語らない(作らない)のが、BOMAだ。

そう、走りだしたら「おおおおお~」とライダーを感激させる。

これが”BOMA(望馬)”という、自転車なのである・・・。

 

先日、この自転車に乗る機会があったので、

早速、インプレッションを、皆様にお伝えします。

※(試乗車には700×32Cタイヤが装着されていました。)

 

走りだして、すぐに思った事は、「なんて素直なんだろうか…」である。

軽量なマウンテンバイクで、思いっきり遊んでいる感じとでも言おうか、

思った通りに、良く動くし、反応性能も抜群に良い。

急激なハンドリングにも、細かいスラローム走行にもきちんと付いてくる。

なダッシュやな減速。さらに、倒し込み時の踏ん張り力、と安心感…。

これら全てが、かなりの高水準で、実にすばらしい~と思った。

フレームの下側剛性が高いからだろうか・・・?

おそらく、新規に採用された”φ12mmアクスル”を採用した為だろう。

感覚的には、「これって、最高級機種じゃない?」と思ったし、

軽量なロードレーサーとは全く異なる、ガッチリ感としなやかさもあり、

歴代アルマーとは、まったく別のマシンと言える。

700×32Cという太いタイヤも、関係しているのは間違いない。

この太さから得られる乗り心地と接地感(安心感)が、

相乗効果を出しているであろうと思われる。

 

「このアルマーディスクは、最近のグラベルモデルなのか?」

いや違う。(即答)

”太いタイヤが入れられる、ピュア・ロードレーサー”なのだ。

決して、大草原のような未舗装や、山道走行を楽しむ為のものではなく、

一般道路にある傷みや段差など、使い勝手(易さ)を考えた、

新規格のカテゴリーマシンだと思った。

実際に、設計者の意図は聞いてはいないので、私の思いこみも強く、

はっきり言いきってしまう事は、大きな間違いかもしれないが、

私は”このような位置の自転車”を、大歓迎したい!

23Cや25Cを装着すれば、競技要素の強いマシンになり、

28Cや30Cを装着し、ドロヨケを付け、旅仕様にしたり、

32Cの太いタイヤを装着し、街の傷んだ道路でも、

バンバン走れる”ストリート用スニーカー”としても良いだろう。

 

店長の表現上、掴みどころ無く、中途半端に聞こえるかもしれないが、

時代が求めている物事は、このような感じではないだろうか?。

多目的要素を持ち、乗りものとしての(自転車の持つ)魅力の拡大。

そして、”人が操り愉快になる”という基本に、戻って行くだろう…。

その提案が、この新型アルマーディスクの登場であると、思うのだ。

 

 

話は飛んで、

店長の所有しているロードレーサー・ピナレロGANは、

ディスクブレーキ仕様で、φ12mmアクスルだ。

今回紹介しているBOMAと同じ構造をしている。(剛性バッチリ!)

タイヤは、700×26Cを装着し、空気圧は5berで使用している。

多少の凸凹や、実舗装路でも、ゴトゴトっと走っているが、

もう少し太ければ…と思う事が、多々ある・・・。

でも入らないので、仕方が無い…。うう。(>_<)

だからと言って、

流行のグラベルライド?という、異世界に行こうとは思わないが、

それに近い乗り心地は欲しいと思う。(おい、どっちだよ!?)

・・・そう、つまりはそういう事だ。

このもどかしさと、どっちつかずの気持ちのひとつの答えが、

今日紹介している、BOMAアルマーディスクである・・・。

確定されない位置付けではあるが、決して中途半端ではなく、

マシンは本物というわけだ!

 

これからは、おそらく各メディア、媒体等で、どんどん前に出てくるであろう。

そして、プロのライダーや記者は、どんなインプレッションを報告するのか?

ぜひ注目していただきたいと思います。

 

昨今のロードレーサーブームで、”自転車遊び”が判らない人が増えた。

自動的に「こうですっ!」と、スタイルが決められてしまう為、

本来の遊びや、独特の解放感、喜びすら薄れて来ているように思う。

さらには、

ブームという、優しい追い風に乗っているうちは、楽しめていたが、

暴風的とも言える、過激な情報提供と荒風により、

疲れや嫌気を感じる人もいるだろう。

シャットダウンだ!

どーでも良い事は、受け入れない。

自分を中心に考え、我を楽しませる事に、夢中になろう。

「もっともっと、ワクワクをっ!」

 

BOMA アルマーディスク(フレームのみ)

販売価格:190.000円