最近メンテしました!えっ?

お客様:「最近、メンテナンスをしましたが、ブレーキから音がします」

店長:「・・・・・。ええ!?  最近メンテナンスをしたって本当ですか???」

単純明快。ブレーキのゴムが減り過ぎていて、金属がホイール(リム)をガリガリ削っていたのだ。

その結果、リム表面はズタズタの凸凹になってしまい、

ブレーキゴム(シュー)とリム(ホイール)の交換が必要です。

でもお客様は、「ゴムのみの交換で良い」という事でしたので、

私もそれ以上の事はせず、ブレーキ交換と調整のみをしました・・・。

 

「最近メンテナンスをしました」って言ってもねえ~これじゃダメでしょう。

メンテナンスらしきものを、自分でやったんだろうけど、これでは何もなっていません。

ショップに行けば良かったのにね・・・。それとも

「ショップに行けば、金を奪われる」というイメージがあるのだろうか???

 

今回の事は極端な話ではあるが、「自分で出来る事」っていうのは、

「その程度である」という事を、認識したいものである・・・。

雑誌や、インターネット上でも技術的な話は多く掲載され、鵜呑みにして作業している人が多い。

改めて、自分の技量と知識量を天秤にかけ、作業に取り掛かりたいですね・・・。

 

技術と言えば・・・

当店タカヤマサイクル(店長:高山真)は、オートバイ(エンジン付きバイク)を扱わない。

いや「扱えない」のが本音です。でも、全く恥ずかしい事だとも思っていません。

もちろん適当な知識はあるが、私の技術(スキル)でオートバイの作業をしたのなら、

プロのバイク屋さんから見たら「大笑い」されてしまうであろう・・・と思う。

分野が違えば、そんなもんである。だからこそ、自分の仕事には全力で対応するのだ。

 

自分の仕事と言えば・・・

”緑ナンバーの付いた車”のプロ運転手は、ハンドルを握ったままで

携帯電話でメール遊びをしている人はいないと思う・・・。(そう願いたい・・・)

バスの運転手は安全に運転する事に全力を尽くすべきだし、

全ての仕事がそうであるように、もしも、そこにプロとしての意識が欠けた時、

大問題や事故が起きてしまうのでしょうね・・・。肝に銘じたい事です。

 

話が飛躍しすぎましたが、「自分に出来る事」を改めて考えたいものですね・・・。

 

 

 

 

 

 

細かい事だけど、大事!

 

パーツ交換の依頼を受けた。クランク(Fギヤ)とボトムブラケットの交換です。

早速取り外してみると・・・っていうか、外れない・・・。

それでも無理やりに外してみたら、

ネジ山がボロボロになっていた。(ボトムブラケット=BB)部の話です。

組み立て時に、グリースをぬらずに、また、若干斜めに入れてしまったのだろう。

(メーカーのミスか?メカニックの手抜きか??まあ、どうでもいいけどさ)

こんな事、ユーザーとしては遭っては困るが、これが手元にある以上、

誰かが何とかしなくちゃね!・・・それが私(店長)であるのなら、やるしかない!

 

ネジ山修復中~!「♪ショリ・ショリ・・」と良い音がして、どんどん入って行きます。

こんなに削れました。

お見事~!さっきの傷が何処に行ったのか?と思わせるほど

「なめらか」になりました。(うっへへへ)

横の部分も削って(BB・フェイシング)完璧な状態になりました。

(これを左右やるのです。・・・単純なのだけど、手間が掛かるんだよね)

新しいBBを入れると、「すううう~~~~」と入って行き、

最後にピタッと止まります。この感覚は実に気持ちが良いですよ~。

皆様にも触っていただきたいくらいです。

これだけのアルミが削れましたよ。軽量化にも役立ったかな?(そんな訳が無い!)

見えない場所だけに、きっちり仕上げたいですよね~というお話しでした。

安全点検

ついに、自転車シーズン突入ですね!というわけで、乗り出し前の点検実施中です!

当店のサービスメニューとして、”安心メンテナンスパック”があります。

低価格で 充実した内容ですから、皆様から大好評です!

「やって良かった~」とか「これで安心~」と良く言われます。(嬉しいです)

時々、凄く錆びついた自転車や、これはひどい。という自転車もあります。

また、点検結果「これは危ないです!」とか「修理が必要です!」など

大変言い難い事ですが、お客様にハッキリ伝える事もあります。

どんな自転車でも、ユーザー様の愛車である事に間違いがありません。

ですから、「ケチを付けられた・・・」とか、「バカにするなよ!」など、

お客様には、大変な不愉快さを与える結果になる場合もあると思います。しかし、

「その自転車の不具合がある事や、危険である事が解る」という事が点検をする意味です。

私達専門店は、それをお伝えする責任を背負っています・・・。

ぜひ、安全で楽しい自転車のある生活を送って下さいませ。

 

各点検項目を診断中、発見! 「あ~嫌な予感がする・・・」

クイックレリーズレバー(車輪を外すレバー)を緩めた瞬間・・・

車輪が外れる前に、変速機が外れて落ちてきた・・・。(ギョエ~!)

この部分は、フレームに付いたままの状態になるのが正常なのですが、この自転車は、

ディレーラーを取り付ける為のコモノ(リプレースハンガー)取り付けネジが破損して

いたのです。つまり、車輪を固定する為のレバーだけで、「ただ挟んでいた」のでした。

これで、正確なギヤチェンジが出来ていたのかな? 完全な整備不良です。

この部品(リプレースハンガー)はメーカーにより固定方法が異なり、

大変緩み易いものもあります。ぜひ、点検して下さいませ。

 

※ 点検と修理は異なります。修理は別途料金がかかりますので、ご了承ください。

 

 

 

緊急修理の依頼

 

いつもの事だけど、緊急修理なのです。

依頼を受けたのがPM8時(閉店時間)・・・翌朝までに直して欲しいとの事です。

趣味用自転車と違い、毎日働く自転車ですから、とにかく、やるしかないのです。

そんな事で、作業時間は深夜です・・・。

翌日の朝4時までに、修理を完了させて、お届けしなくてはなりません。

今回の故障は、車輪中心部の破損。・・・交換しなければなりません。

ここの部品=駆動側の車輪はとにかく耐久性が低いのです。

毎日ガンガン使用する方は、約半年間でこのように破損してしまうのですよ・・・。

メーカー側の意見としては、

「この自転車は、仕事で激しく使う事を考えていない。」と言います。

まあ、そんなもんだろうし、それ以上の回答は、望んでいないし、聞く気も無い。

当店が販売した”仕事用電動三輪車”。ならば壊れないようにするしかないのです。

 

実は2月にも、全く同じ事を、別のお客様の自転車に施したので

今回は悩む事も無く、スムースに作業出来、無事に終了!

(こんな事もあろうかと、スペアホイールを仕入れておいたのだ)

 

樹脂製品のホイールに交換~~一体成型のこれなら耐えられるでしょう~!

ホワイトホイールが似合います!ある意味、カッコいいでしょ。

仕事も楽しく出来るはず! カスタムっするていうのは、そういう喜びがあってこそ!

明日も野菜をいっぱい積んで、ガンガン働くのでしょうね! 頑張れスーパー三輪車!

 

 

 

 

安心の”メンテナンスパック”のご案内

 

自転車を安全、安心、快適に乗っていただく為には日頃からのメンテが大切です。

シーズンが始まるこの季節、冬眠していた自転車に乗り出す前には、

各部のチェック&簡単調整をお奨めします!

 

1500円コース ~~定期的に行いたい安心の基本セット~~(15分)

(スポーツ用自転車に限らず、通勤・通学用の一般自転車まで対応いたします。)

1  ハンドル部 ネジの締め付けトルク確認

2  ヘッド部のガタつき有無の確認&調整

3  前後ディレーラーネジの取り付けトルク確認

4  クランク取り付けネジのトルク確認

5  前後ブレーキキャリパーの取り付けトルク確認

6  ブレーキレバーの取り付けトルク確認

7  サドル取り付け部&ピラー締め付け確認

8  変速機の不具合の確認&調整 (内容により別料金)

9  ホイールの振れ確認 (修理は別料金)

10 ハブのガタつき確認 (修理は別料金)

11 前後のクイックレリーズレバー、締め付けトルク確認&指導

12 ブレーキシュー減り具合確認

13 タイヤの空気圧確認

14 サスペンションのガタつき、摩耗の確認 ※(MTB)

15 注油(テフロン)

オプション・・・洗車(チェーンの洗浄込)  1500円

 

上記の内容は、タカヤマサイクルが絶対の自信を持ってお奨めする 定期点検です。

この安さで、この内容は、他店では無いと思います・・・???

皆様の自転車ライフを、全力でサポートいたしますっ!ぜひ、ご利用下さいませ。

 

・・・・・決して、価格の安さを全面に出している訳ではありません。

自転車という乗り物(特にスポーツサイクル)は、細かい調整が絶対に必要です。

私(店長)が組み上げた自転車でも、必ずワイヤーが伸びますし、ネジも緩みます。

あちこち不具合も出てしまいます・・・。しかし、お客様は、それらに気が付きません。

「実に快適だ」と言ってくれますが、実は、ダメな状態が多いのです・・・。

お客様はライダーです。ただ、安全に乗っていただければそれだけで良いのです。

私はメカニックです。お客様の安全を守る為に手を汚し、太い指を踊らせます。

お買い上げいただいた皆様に、頻繁にお持ち込みいただく事をお願いしているのは、

そんな訳です。

 

どんなに優秀なライダーでも、転倒する事だってあります・・・。

どんなに素晴らしいメカニックが組み立てても、いつかはネジが緩みます・・・。

どんなに高価で品質が良い商品でも、いつかは摩耗し、ガタは出ます・・・。

だからこそ、「メンテナンスや相談できる事」という名のサービスが、大切なのです。

 

良いか悪いかは別にして、安易に通販などで自転車を購入する人も居ると聞きます。

購入時は、さほど気にならず、気持ち良く乗っていても、いつかは不具合が出るものです。

その時、何処に、誰に頼るのでしょうか・・・?

ユーザーが、自分自身で出来るのなら、なんら問題は無いでしょうけれど、

正直なところ、まず無理でしょう・・・。

困った時、いざという時、頼りになるパートナー(ショップ)を見つけて置く事も

楽しい自転車ライフには、必要だと考えます・・・。いかがでしょうか?

 

”愛の自転車伝道師” タカヤマサイクル店長:高山 真