修理・・・

閉店間際、電話が鳴った・・・。

「電動アシスト自転車が、何だか解らないけど調子が悪いから、大至急自宅まで来て

診て欲しい・・・」という依頼である。

この「何だか解らないけど調子が悪い」っていうのが、最も困る修理の依頼なのですが、

お客様は、”使い手=ライダー”であって、それ以上は、判らなくて当然!!

何でも、毎日(毎朝?)仕事で使っているらしいのだ。

(と言う事は、使い方が激しいのか??嫌な予感)

とにかく、”調子を良くしてあげなくてはならない”のである。それが販売店の仕事なのだ。

営業時間外ではあるが、ここは個人経営!ぜんぜん問題ナッスイングゥ~。

CITY-HUNTERの♪CDをBGMに、頑張っちゃうのだ!!「やるぜっ!」

自転車に乗ると、♪ガタガタと音がするらしい。早速カバーをはずしてみると・・・おお!

チェーンの張り具合を調整する為の部品が完全に摩耗しているではないですかっ!

これが削れた部品です。ギヤの形をした物=プーリーと言います。

奇麗に、円く削れていますね~~。自然に摩耗したとは思えないほど美しい~。

これが、補修用部品。(新品) 上記の写真に比べ、ぜんぜん違うでしょ!?(当然だが)

取り付けて、完了です。 その他各部の消耗品交換&メンテナンスをして、無事に終了~。

時間は・・・PM11時 (♪シャバダバダ・デュ~ワ~~~)←知っている?

こんな時間だが、ダッシュでお届け!!「翌朝の用事にも間に合いましたよっ!」

『有難う。有難う。助かったよ。本当に有難う…』 お客様に喜ばれました。

星空もキラキラと輝いていました・・・。(明日は良い事があるかナ?)

 

さて、(ここからが本題・・・前置き長~い)

この自転車は他店で購入したものである。おそらく”大型スーパー”もしくは

”通信販売”にて購入したものであろう。・・・まあそれはいい。どこで購入しようが

お客様の自由だし、タカヤマサイクルとしても、全く問題ないと思っている。

その事は、どうでも良いのだが、

お客様の話によれば、どうも他店にて修理をした(していた?)らしいのだ。

しかし、いつも完璧にならないというか、不具合が解消されていないまま、

「修理完了」となり、お代(お礼)を支払っていたらしい・・・。

納得出来るか出来ないかと言えば、おそらく不満もあったろうけれど、

だが、これも、仕方がないと言えば仕方がない”環境”なのだ・・・。

実は、当店から車で約1時間強ほど離れた町に住む方からの依頼であったが

この街には、このような自転車修理を対応出来る自転車屋さんが無いのだ。

※(決して、タカヤマサイクルの技術自慢をしている訳ではない。)

だから、自転車が欲しくても、通販などで購入するしか手立てがないし、

まして、修理となると、車屋さんとか、タイヤ屋さんとか、ガソリンスタンドとか、

そういう所に依頼をするしか無いのである・・・。

また、若い人達であれば、車に積んで専門店に持って行ったり、

いろいろ手段はあるだろうが、

「免許が無い人」「クルマが無い人」「誰かにお願いできない人」では、

その地元で何とかしなくてはならない・・・という切実な理由があるのです。

たぶん、「修理を受け付けているお店様」も、かなり悩んだと思いますよ。

無理は承知でも、「お客様の為に何とかしてあげたい・・」という優しい気持ちは、

実に素晴らしく、地域に根付いた「お付き合い」として、見習うべき事ではある・・。

だが、完璧に出来ない事情があれば、他店を勧める事も、正しい選択だと思います。

この事は、以前にも話しましたが、

タカヤマサイクルにオートバイ(ガソリンで動くバイク)を持ち込まれても、

全く修理出来ません。(知識も無い…)チンプンカンプンです。

その為「オートバイ専門店」へご案内する事が、私の考えるお客様への

最適なアドバイスだと思っています・・・。

今回の一件は、縁があり、知人の知人を還して、当店に依頼が来たのだが、

考えるべき問題でもある。(考えても答えは出ないのだが・・・)

皆様の故郷は、どうですか?現在、そこに住んでいるご両親、祖父母様が

同じ環境であれば、何とかして、「サービスの仕組み」を考えてあげて下さい。

(せめて、帰省した時は、どこかのお店に持ち込み、安全点検するとか・・・)

皆様の、お住まいの環境により、”メンテナンスの現実”は様々ですが、

出来る限り、良い状態を保たれる事を、心から願っております。

 

地域性・・・そして、高齢化が進み、買い物に行くにも大変だそうです。

もちろん、「選挙に行くのも苦労・・・」と聞きました。

「できるなら、投票箱が家まで回って来て欲しい~」と笑っていたが、

これが、現実なのかな??と、深く考えた出来事でした。

ステキな革サドル 

細身の革サドルです。クロモリ(スチール)のロードレーサーに似合います。

革サドルに良くある、”型崩れ”=細い部分が末広がりに「ビロ~ン」となる現象…

しかし、このサドルは、対策済みだ!!下側が巻き込まれリベット止めされている。

 

”サイクルデザイン”というブランドのサドルです。

革サドルといえば、「ブルックス!」と答えたくなるのだが、

このサドルはちょっと違うので、お薦めしたいのだ。

型崩れ防止の技があり、美しさを保てる仕組みが素晴らしい~!

以前は、糸で結んであり、それはそれで素晴らしい技であったが、

糸が切れると「・・・・・。」であった。

改善されたものがこのサドルだ。 いかがだろうか・・・。

 

サイクルデザイン レザーサドル

価格: 9870円  サイズ 280×155mm  

価格:10479円  サイズ 280×170mm

カラー2種 ブラック・レザー  ブラウン・レザー

寒さによるトラブル発生~!

今週は、「寒い一週間だった・・・」という印象ですが、

同時に、様々なトラブル(修理依頼)を受けた一週間でした。

昨日もお伝えしましたが、寒さから起きるトラブルが続出しています

①ワイヤー内部の凍結によるブレーキが効かず激突。(早朝の長い下り坂)

②カギ(一発2錠)の解錠不可能な問題。

③路面の凍結による転倒・・・。

④MTBのパーツのトラブル・・・(サスペンション&ブレーキ)

⑤ライトが暗い・・・(電池の性能低下)

⑥電動アシスト自転車のパワー不足  (同じく電池の出力低下)

 

メーカー様は、マイナス10℃以下の使用は考えていない・・・と言います。

でも使いたいし、きちんと作動してくれないと困りますよね。(勝手な言い分だが)

そこで、対策が出来るものは、対策を施し、無理な事は避ける努力も必要です。

地域性の問題もありますが、ユーザーとして、心して寒さと付き合いたいものです

 

MTBライダーの方へ

①”スタックダウン”に気を付けて下さい・・・。(特に、リアサスペンションモデル)

エアー式のサスペンションには、ゴム製のシールが沢山使われています。

そのゴムが、寒さの為硬くなり、密着度が悪くなっています・・・。

その為、本来入ってはいけない所に内部の空気が流れ込み、

サスペンションストロークを縮めてしまう事があります。

※(これをスタックダウン現象と言います)

一部の、フロントサスペンションも同じ事が言えます。

(日頃のメンテナンスを怠ると、ここに出るのだ!)

 

②ロックアウトが出来ない・・・

寒い時期はシールが硬くなっていて、エアーもオイルも漏れる事も多いです。

さらにオイルが硬くなり動きが悪い現象も出てきます。

シール(ゴム輪)の密着度が下がれば、オイルが滲む(漏れる)事があります。

わずかな量ならば問題ありませんが、一定量を越えると「トラブル発生!」

となってしまいます。

 

③さらにさらに、オイルが底部まで下がってしまい、オイルシールやダストワイパー部分

が乾いてしまうこともあります。

クルマのワイパーも同じで、少し濡れていると良く拭き取ってくれますよね。

オイルシールも、濡れていると密着度が増し、性能が維持されます。

乗り出す前に、温かい場所(空間)で、自転車をひっくり返して置きましょう。(1時間)

オイルが上がって来ますので、その状態のまま軽くサスペンションを上下に

20回ほどストロークさせ、オイルを全体になじませて下さい。

 

④DISCブレーキトラブル・・・

ブレーキが引き摺り始めてしまう現象があります。

これは寒さにより、キャリパー内部にある”ゴムリング”が硬くなり、

ピストンが出っぱなしになってしまっている物が多いです。

それは、Oロング密着度が悪くなる為で、その結果、戻らなくなる訳ですね。

(構造の説明は、省きます・・・)

本来は、マイナス10℃や20℃ならば問題は無いと、メーカー様は言いますが、

実際には動かないのですから、ユーザーから見たら、大きな問題です。

私が考えるには、内部に入ってしまっている水分が原因だと思います。

結露などで起きるわずかな水が、いたずらをしているのでしょう。きっと。

「対策としては温めてから使う」しかないかな?

DISCブレーキの構造上、摩擦により自然に温度が上がるし、その熱が

ピストンまで届くので、凍っていてもすぐに溶けるはずですが、

問題は、それ以前に起きているんです・・・。

 

⑤エアーポンプのトラブル

ロードレーサーの人も使っているフロアーポンプの話です。

上下出来なくなった・・・と言うトラブルです。

これは、内部の”Oリング”が「ひっくり返ってしまった為」です・・・。

何かの原因で固着してしまった為でしょう。

一旦外し、お湯で温めて、専用グリースを塗り、元に戻せば修理完了です。

(交換する事がベストなのだが・・・)

ともかく、

寒い時期です。想像できないトラブルも多いですから、

無理をせず、自転車遊び(走行)を楽しんで下さいませ。

緊急のお知らせ

マイナス10℃・・・ああ寒い・・・。

ものすごく寒い日が続いている為、考えられないトラブルが発生しております。

特に、通学通期などに使われている、一般車です。

ワイヤー内部が凍結し、

ブレーキが効かない状態になっている自転車があります。

またブリヂストン社製品の、アルベルトを始め、上級通学専用車には”一発2錠”という、

後輪とハンドルが同時にロック出来るタイプの物を採用している為、

同じくワイヤー内部の凍結により、

ハンドル部のロックが解錠されず、走行不可能になる問題も発生しています。

寒いのに・・・早く帰宅したいのに・・・そんな時にこんなトラブル・・・困ったものです。

大至急対策をさせていただきますので、心当たりの方は、ご連絡下さい。

また、現在はトラブルが起きていなくても、今後同じ事が起こる場合があります。

不安な方は、ご相談下さいませ。

ご迷惑をおかけして申し訳ございません。宜しくお願い致します。

 

 

BOMA ”VELNO” 入荷!

BOMA(日本)から、新型フレームが発売されました。

VELNO(ヴェルノ) コンフォートな味付けのカーボンフレームです。

同社TOPグレード”DE’FIRA”の弟分に当たる位置付けです。

こちらも”テーパーヘッド”と呼ばれるフロントフォーク(ベアリング)を採用。

ハンドリングの剛性が高く、最近主流になっている規格です。

↑左のベアリングが下側。右が上側。大きさの違いがハッキリ判りますね。

BB部はネジ切りタイプ(JIS)です。最近はBB30とかBB86などの

プレスフィット(圧入)タイプが流行りなのだが、ヴェルノは”JIS規格”を採用。

ただのコストダウン・・・と言われてしまいそうだが、店長個人的には、

これは最も優れた規格(仕組み)だと思っている。(ヴェルノ!偉いぞ!!)

これは、超個人的な思いなのだが、BBカップが、左右に押し込んであるよりも

ガッチリフレームにネジで固定されているという事実は、安心で気持ちが良いし、

素直に受け入れられる・・・・(私は新しいものに、疑いを持つ古い人種でしょうか?)

バックフォーク(後ろ)は細めで弓のようにしなっている。

見るからに、衝撃吸収性能が良さそうだ!!

カラーリングも、BOMAらしさが戻って来た 。濃い感じがBOMA=望馬だと思う・・・。

ここはセンスの問題なので、好みは分かれるが、店長個人的には「良くやった!」

と大声で言いたい。存在感は、バッチグ~だぜ!

剛性確保(自由なデザイン設計)の為、角パイプを使用。Fメカは直付けとなる。

個人的にはバンドタイプが好きだが、これは、良い意味での”時代の流れ”・・・であろう。

また、新時代のギヤチェンジシステム”EPS”や”DI-2”(電子式ギヤチェンジ)

にも対応した、フレームでもあることも実にありがたい。

電線をフレーム内に収める事が出来る技が、あちこちに見られる。

もう、フレームに穴を開けたり・・・なんていう”荒技”をしなくても良い訳だね~。

(えっ!?やってたの?)

 

ボーマ、ヴェルノ。いかがだろうか!

 

BOMA VELNO 189000円(ヘッドパーツ付き)

フレーム T-700ハイモジュラスカーボン 12K仕上げ

カラー:マットブラックベース

サイズ S・M・L・XL

S(450mm) TOP長 515mm(ホリゾンタル換算)

M(480mm) TOP長 535mm(ホリゾンタル換算)

L(510mm) TOP長 550mm(ホリゾンタル換算) 展示中

XL(540mm) TOP長 565mm(ホリゾンタル換算)