風化した革サドル

先日、お伝えしました”革サドル”の話です。

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手入れがされていない革サドル…

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左右のバランスも崩れ…ビローンと広がってます…。

IMG_2913ううううう・・・。(>_<)

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裏側から見ても、反り返っていて、ひどい・・・。

さて、これを、どのように修正するのか?というと。

 

裏面にたっぷり・たっぷり油を塗り、そのまま放置。(約1日)

少し柔らかくなったところで、表面を木槌で叩き、丸棒で擦って馴染ませます。

(↑、この写真ないです。ごめんなさい)

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そして、ストラップ(トークリップに付ける紐)と、ロード用の細いチューブでグルグル巻いて、

カタチを修正するのです!

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裏から見ると、こんな感じです。(ただチューブで巻いてあるだけですけど… )

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ビニール袋に入れて、4日ほど、放置。気になるけど、開けずに熟成させます。

(熟成しないって!)

という事で、しばらくお待ちください。後半へ続くのだ。

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自転車散歩中に見てるんだけど、このクルマって知ってますか?”SUZUKI”って

あるけど、何だろう???どなたか知っていたら、教えて下さいな!

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後半

4日後です。

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袋から取り出してみました・・・。(ドキドキ)

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♪じゃーん!  おおっ~なんだかいい感じになっているぞ~!

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まあ、5日でここまで復活したのならば、良いではないでしょうか?(自画自賛)

でも、これで終わりじゃないんだよ・・・。

傷んだ表面を、紙やすりで均します。番手など気にしない、奇麗になれば良いのだ。

その後、表面に、革用クリームを塗って、またビニールを被せて、(2日放置します。)

もちろん、もう一度、ストラップとゴムを巻き付けておくことを忘れずに。

 

これで、風化した革サドルの修復は終了するのである。(^。^)y

 

今回ご紹介した事は、特に凄い技術という訳ではない。

これは、誰にでもできる修復方法なのだ。もちろん革の専門職人から見たら、

「なんて乱暴な…」とお叱りを受けるかもしれないが、

自転車のイスなんて、雨や埃、泥や汚れ、尻の汗が付くものである。

悪く言えば、”雑に使われる場所”である。

「ここをいちいち気にしていられるか!?」と私は思う。

いや、気にしてこその、革サドルだが、神経質になる必要は無いとだけ、お伝えしたい。

 

革サドル・・・なんだか難しそうな匂いをさせてはいるが、どーって事ないのだ。

もちろん、手入れはとても大事だから、購入するお店で、

その方法は聞いた方が良いだろう。

キズも、傷みも、味わいとして見えるのは、”革サドル”だけであるからね。

もしも、サドルの手入れや修正のやり方も教えてくれないような店であるならば、

購入は、やめた方が良い・か・も・ね!(^_^;)

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味わいある、ブルックスの革サドル。販売中です。ぜひ、ご検討くださいませ。

 

見逃さないぜっ!

回転部分…。

クルクルと、軽い感じで凄く回るし、良い感じ!(*^_^*)

しか~し、微妙に「♪コリッ・・・・ーーーーー ・・・ッゴリ♪」

あれれ?何か変だぞ。う~ん。

 

「・・・よし、分解だぁ~!」

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このギザギザに、

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このツメが入ることで、駆動が伝わります。(構造の話はこれで終わり)

黒っぽい(グレー色)のがグリースです。

ここにですね・・・わずかな”砂”が付いていたんです。(>_<)

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この砂がイタズラをして、回転中に「ゴリッ♪」の音を出していたのですねえ~。

 

奇麗に洗浄して~~

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ギザギザ部分も奇麗にして、スペシャルグリースを付けて組み立てをすると~・・・

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ビュ~ンと回るホイールが復活するのだ。 イエイ (^。^)y-

 

さてさて、回転部には、ゴミなどが入らないように”シール”が付いておりますが、

構造的に、回転部というものは”隙間がある”から動くのであって、

その隙間にゴミや水が入る事が普通です。(・・・私はそう思ってます)

一般車などの実用車はしっかりと考えられていますが、

趣味用の高級なホイールになればなるほど、この隙間がポイントな訳です・・・。

言い換えれば、シールの密着が緩くなるので、抵抗が無いのですね。

各メーカーは、その”隙間”にもの凄い開発力を持って、挑む訳です。

正しくは、「シールの抵抗をどこまで無くす事が出来るのか?」を研究しています。

そんなことで、軽快な回転を得るためには、様々な問題もある訳ですね。

 

私は(店長は)、安心を売る販売店であり、安全を提供するメカニックです。

その2つの目線で考えると、メンテナンス性に優れたホイールっていうのが、

最も優れたものだと思います。

ゴミが入ったら、取ればいい。水が入ったら、抜けば良い。

ただ、それだけだ。(単純明快!)

このホイールのように、「おやっ?」と思ったら、即分解!

そして、わずかな作業時間で、みごとに復活!

なんて、なんてスッキリしていて、筋が通っているのだろうか。

(気持ちが良いね~。)

ユーザー様は、ライダーです。不具合になんて、気にしなくて良い。

乗って、楽しんでいただくのが「しごと」です。

 

 

昨今、「物を売る事」が上手いのが、優れた店(人)と言われています。

もちろん、商売は売ったものの勝ちですし、古今東西、間違いなく正論です。

面白いものを作り、仕入れ、夢を売る事は、商人としての喜びであるのですが、

真面目に・・・真面目に対面販売をしていると、適当な事が言えなくなります。

先ほども言いましたが、

高性能なもの(いろいろな意味で)を提供する事は、

安心を一緒に提供する事だと考えています。

その、安心とは、「私が責任を持って対応出来るものである。」が大前提です。

『修理も出来ない。良く解らない。』

それは、お薦め出来ないものです。そんなもの、私は売りません。

 

「ただの、カタブツ」と言われそうですが、

タカヤマサイクルは、これからもこのスタイルを貫きます。

新型商品に対応できる技術、旧型商品への対応など、スキルアップも励み、

皆様のご期待に応えられるように、努力を続けてまいりますので、

どうぞ、よろしくお願い致します。

 

愛の自転車伝道師 店長:高山真

ムムム・・・。

「む、ムムム・・・」外観は良いけど、・・・やっぱりね~。

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クランクを引き抜くと、水が出て来た・・・。シャフトは見事にビショビショです。

根元のベアリングは、砂(泥)で♪ジョリジョリ・・・

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カップ内には、グリースと泥が、付着してます・・・。

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軽く洗った後に、ベアリングを引き抜き、点検をします。

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この隙間が、問題だ・・・。(ピンボケ)

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グリースと混ざったドロです。触ると「ザラ、ツル」です。(イメージ解るかな?)

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シールを取ってみると「・・・・。」(>_<)

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中っていうのは、見えないだけに、判らないものです・・・。

定期的な点検を致しましょう。

 

MTBや、CXバイクなど、高圧力洗浄機にて汚れを落とす事は、良くあることです。

その時、どうしても隙間に水が侵入します。

グレードの高いメカ(パーツ)は、サビにも強く、

また、シール性能(隙間を無くす性能)の高いものが使われているため、

通常の使い方では、多少の水や泥などは、問題としませんが、

”高圧力洗浄機”の水パワーは、想像以上に強力ですから、

汚れも一緒に中に押し込んでしまう事もあります。

入った水や泥は、出口が無い為、中に残ったままになるのです・・・。

 

車輪の回転部(ハブ)や、ヘッドパーツ等も同じです。

洗浄機をお使いの方は、気を付けましょう。

 

情熱のオーバーホール!随時受付中です。ご利用下さいませ。

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~~~ 9月の臨時休業 ~~~

・9月16日(水)

・9月22日(火)

※祭日の場合、営業するのがお約束ですが、この日だけは休業いたします。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。  店長

 

 

 

 

ここが大事!

外から見えない所・・・大事です。

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車輪に付ける、テープです。(リムテープとかリムフラップとか言われています)

ズレているのが解るでしょう。

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別の箇所を見ても、左によってます。もう少しでズレそうだな~。

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外してみると、みごとに陥没しています・・・。

ロードレーサーは、タイヤの空気圧を100PSI(7BAR)以上入れるのです。

高圧になったチューブが、リムにある”スポーク穴”に落ちないようにするための物が、

この”リムテープ”という訳だ・・・。

だから、これって、凄く大事な部品なのです。

実にけなげで地味だけど、立派な仕事をしています。とっても偉いのだ!

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これは、別の自転車から外したもの。(取り替えたもの)

リム穴の形に、変形してます。

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この丸く変形した所に、チューブが落ち込むと、パンクがし易くなってしまうのだ・・・。

100PSIの圧力ですから、チューブが、この穴に向かって食い込んでいきます。

すると、その角が弱くなり、プスッと穴が開く・・・というわけですね。

一番上の写真のように、ズレて穴が見えていたりすると、金属の角にチューブが直接当り、

いっきにパンク~となります。

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リムの中に入れるテープは、幅がしっかり合っている事が大切。

これにより、ズレる心配は無くなります。 さ・ら・に、

極力、強いもの(硬いもの)が良いでしょう。伸びないから、陥没も少ないからね。

さらに~さらに~温度(熱)にも強いものが好ましいでしょう~。

リムは、ブレーキで高温になります。すると、テープはヘニャヘニャになります。

そんな事で、

リムテープは、凄く大事な仕事をしていますので、定期的な点検は大切です。

チューブ交換時には、「陥没していないか? ズレていないか?」を確認しましょう!

※(リムテープは消耗品です。定期的な交換が必要だと、覚えておいて下さい)

 

一部の完成車には、お粗末なテープが装着されている場合があります。

メーカーは、「消耗品と考えています」から、こんな事は問題視されていません。

それが良いか悪いかは別として、実際にそーいうものなのだから、

皆様は、自分自身で確認をし、安全な自転車のある生活を送って下さいませ。

頼れるのは、メーカー(会社)じゃない!

販売責任と、知恵を持ったショップや店主、メカニック。そして

賢いユーザーである、皆様です。

 

秋です。

最も走り易い季節です・・・。

春~夏の、ノリノリの浮かれた感じも良いのですが、

しっとりとした、この季節、

じっくりと、ゆっくりと、信州の峠を走ってみませんか?

安全で、愉しいサイクリングをしましょう。

脳内♪BGM ”気ままにWALKIN” by近藤真彦(カラオケ)

https://www.youtube.com/watch?v=ZrP8qNbbKxc

歌詞が良いんだよね~。大好きです。(*^_^*)

店長は峠越え時、これをつぶやきながら(歌いながら?)走ってます。

歌詞:http://j-lyric.net/artist/a000b29/l001608.html

 

信州サイクリングに来られる皆様。

秋の空に、感動して下さい。

 

 

診てもらいましょう。

 

「なんか変!?なにかが・・・。」

それだけで良いんです。気が付けば良いんです。

でも、気が付かない事もあります。

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ハブ(回転軸)です。ここに、フリーボディという部品を付けるのです。

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この部品がそれ!(写真は正常の物です)

三つのツメが、上写真のギザギザ部分に入り、仕事をします。

このツメは駆動の伝達を行う大切な部品です。

逆回転させると、ツメが沈み空回りします。(「♪パチパチ~」とするところね)

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ツメは、細い針金状のスプリング巻かれているのだが・・・。「ありゃりゃ」(>_<)

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左が新品。右は破損したもの。

「・・・・。」

つまり、破損した輪っこ(バネ)でツメを押さえていた訳です。

運良く、ツメが1個か2個掛かってくれたから、偶然に走行が出来ただけという訳だ。

Q:丸いところに、均等良く3つある物が、1つ無くなれば、どうなるでしょう?

そうです、バランスが崩れ上手く回りません。「♪パチパチ」と軽快な音はせず、

ペダルを踏み込んだ時には、空回りする場合もあります。

 

実はこれ、ユーザー様は、全く気が付かないでおりました。

別の要件で入庫し、作業をしていた時に、私が気が付いた事です。

そもそも、こんな細かいところに、ユーザー様が気が付く訳がありません。

「言われてみれば、そうだったかも?」程度ですし、それが普通です。

 

この自転車は、タカヤマサイクルが(私が)販売したものですから、

当然直します。正常でないのだから、直さずにはいられません。

「勝手に直して良いのか?」 ・・・・良いんです。=^_^=

お客様と”良いコミュニケーション”がとれているからこそ、出来るんです。

通販で買った、もしくは他店で入手した物には、

「そういうものかもしれませんね・・・」程度で、依頼箇所のみ作業します。

(もちろん、不具合がある事はお知らせはしますし、希望があれば直します。)

 

ここです。

この気持ちが、入るか入らないか、いや気持ちというより

お客様を知っているかどうか・・・という事です。

 

ガソリンスタンドで、「いらっしゃいませ~!」と、

気持ち良く言ってくれる人や店は多い。 しかし、そのあと

「○○さん、いつもありがとうございます」と名前を言ってくれるのは、

顔見知りであったり、常連であったりするからこその、温かい言葉だと思う。

窓ガラスだって、一生懸命拭いてくれるし、会話も弾む。

「そんなのあたりまえじゃん!」と思う人も多いかもしれないが、

”お互いの笑顔の質”が違うと、私は感じている・・・。

 

ガソリン・・・消耗品だから、安くという願いは、だれでも考える事だが、

ふと、疲れたた時、「いつものあの店に行きたいな・・・」と思ったりする事も

あるのではないだろうか?

ガソリンスタンドに限らず、

散髪屋さん、喫茶店、居酒屋、クルマ屋、ブティック、医院、・・・etc

「私を知っている誰かが居る・・・」それだけで、どんな嬉しい事だろう。

 

話が飛躍しすぎたが、

いつでも親身になって診てもらえる、相談出来るって、すごく大事だと思います。

 

タカヤマサイクルは、お客様とのコミュニケーションを、大切にします。

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※通販や他店で購入された方でも、お気軽に声をかけて下さい。

コミュニケーションは、お互いに歩み寄る事で成り立ちます。

気兼ねせず、お立ち寄りくださいませ。

決して、何かを売り付けようなんて思っていませんので、

ご安心を・・・。

タカヤマサイクル 店長:高山 真