おお~。おっ?

ガンガン乗れば、それなりに、何かと、あるものです。

 

「変速が上手く決まらない・・・」という事で、入庫。

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ワイヤーの”ほつれ”がありますね~。これでは動くはずがありません。

「交換して、終了~!」・・・と思いきや、これだけでは解決しないのが、

機械というものである。

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ギヤを良く見れば・・・

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チェーンが浮いているのが解ります。(噛み合わせが悪いのである)

これは、チェーンが伸びてしまった結果です。

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外して、新品と比べてみましょう~。 (左が新品。右が使ったもの。)

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どんどん変わっているのが解りますねえ~。

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先端では、ここまで違っています。(>_<)

これでは、パシパシ決まるギヤチェンジが、出来る訳がありません。

 

自転車の仕組みとして、ギヤの歯部(凸)とチェーンの凹みが合わなければ、いけません。

伝達効率もそうですが、変速効率も低下します。

「チェーンの消耗」は、なかなか気が付かない”問題”ですので、

時々はショップにて、点検してもらう事をお薦めします。

 

ショップやメカニックとしては、この不具合は、すぐに判る不具合の原因なのだが、

ユーザー様には、気が付かないのが、普通です。

決して、鈍感(どんかん)という訳ではありません。

自分だけが使っているので、比べるものがありませんし、

また、徐々に悪くなって行っていくため、気が付かないのです。

それだけ、乗る事に、走る事に、ペダルを踏む事に、集中しているという証です。

 

あなたは、ライダー。私は、メカニック。不具合箇所を直します。

タカヤマサイクルは、我武者羅なライダーを応援します!

 

情熱のオーバーホール。随時、受付中~!

汚れた自転車も、ピカピカに仕上げます。

完全分解、洗浄、グリースアップ、ケーブル交換

納期は約7日間。料金は25000円~

ご来店、お待ちしております。

よくやった…。

しっかり乗りこんだ自転車は、それなりの”匂い”がするものです…

その雄姿は、まさに勇姿であり、勇士なのだな…。

そんな事で、疲れた愛車には、整備のプレゼントをしましょう。

さあ、オーバーホール作業開始です。ハリキッテ進めていきましょう~!

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「・・・・あれ?白っぽいぞ・・・。」

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キャップを開けてみると・・・やはり白いです。

ハンドル回りは、汗が垂れてしまう所です。

汗には塩分と酸が入ってますから、色々な悪戯をします。

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塩が固まって、板状になってます・・・。

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別の角度から・・・。「Ohh~」

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ハンドルステムを引き抜くだけ。・・・ここまでの作業で約1時間。

汗により固着してしまった部品を外すのは、簡単ではありません・・・。

 

整備の必要性を、感じて下さい。

 

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変速用のケーブルを受ける場所も、ハンドル付近です・・・。

この部分も、汗が落ち、大変なことになっておりました。

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ワイヤーを交換するためには、どうしても、ここもきちんと処理しなければならない。

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どうやっても、外せないので、ドリル(工具)で壊し、外す事に成功~!

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白い物は、上記と同じくです。

塩が隙間を埋めてしまった為、外せない状況でありました。

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アジャスターも、「・・・。」

 

 

『よくやった!』

 

一生懸命に走れば、汗がでる。そーいうものだ。

自転車を趣味にしている、ライダーの気持ちと想いが伝わって来る…。

イイじゃないかっ!あなたの汗で、サビさせろっ!固着させろっ!

奇麗にしている事だけなんて、ツマラナイ。

あなたの愛車は、あなたが汚して、傷み付けてしまえばいい!

それの方が、自転車も喜んでいるに決まっている。

 

ガンガン乗って下さい。後のことなんて、考えなくて良いのです。

整備の事は、店長に任せておけばいい。

錆びたり、固着したり、破損したり・・・「OK!全く問題ない」

もちろん、時には困難な場合や状況になるだろうが、

それは、「マジに乗っているユーザー様が見える時」です。

真剣に乗っているならば、こちらも倍の気持ちで、整備をするだけです・・・。

 

マシンを通じて通い合う心・・・メカニック冥利(みょうり)です。(^<^)

 

さあ!あなたの自転車も、整備をしましょう。

タカヤマサイクルの、情熱のオーバーホール。

御依頼、お待ちしております。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

年末年始の営業について

 

・年内は、12月31日(土)午前中まで営業。

 

・新年は、1月4日(水)より、営業いたします。

 

よろしくお願い致します。

 

 

 

オーバーホール

毎日寒いですね~。皆さん、お身体の調子はいかがでしょう?

あと1週間でクリスマス…今年もあと2週間…なんだか忙しない時期ですが、

体調には気をつけて、愉快な年末行事をお過ごし下さいませ。

そんな事で、

自転車のある生活も、オフシーズンを迎えている方が多いと思われます。

今年の内に、愛車をきちんと整備をして、新年を迎える準備をしましょう~!

 

タカヤマサイクル入魂の”情熱のオーバーホール”

随時受付中です。ぜひ、ご利用下さいませ。

 

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回転部(ハブ内)です。

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おやおや、トロトロのクリーム状の物が付着していますね~・・・。

「何だこれ?」

これは、内部に入っていたグリースが、水と混ざり、乳化した状態です。

もともとは、半透明な黄色いグリースが入っていたのですが、

水分に侵されてしまったのです。(>_<)

 

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「おおおおお・・・・」(^_^;)

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「ム、ムムムムムムむ・・・・・」(-_-)

同じく、乳化してますね。サビと混ざって、イヤな色になってます・・・。

 

この自転車は、オフロードを走るマウンテンバイクですから、

土埃の中も、泥の中も、雨の中も、ガンガン走っていたと思われます。

ユーザー様の趣味として、楽しまれていたことでしょう。イイね~!\(^o^)/

MTBをMTBとして使っていれば、こういう事は普通にあるものです。

「どーする?」

だから、メンテナンスをするのです。

何の事は無いっ!こんなの、どーって事ない。少しも気にしなくて良いのです!

「問題解決!」です。

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DISCブレーキも、メンテナンスが必要です。

 

これは、オイル式のブレーキで、内部に、対向して2つのピストンがある仕組みだ。

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レバーを握れば、オイルが流れ、丸い↑ピストンが、押し出されブレーキが効きます。

これがディスクブレーキの構造だ・・・しか~し、正常に動いていないのである。

分解してみると・・・。アチャチャ~~~。(>_<)

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このピストン部に、キズがあります。触ると引っ掛かるくらいです…。

そうです!ブレーキ不具合の原因は、このキズ(凸凹)が悪戯をして、

ピストンの動きを止めてしまっていたのでした。

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これは正常な物。(横キズはありません。)

キチンとすれば、しっかり動きます。実にシンプルな法則です。

 

どーでしょうか?

整備やオーバーホールの必要性を感じていただけたでしょうか?

とは言うものの、

「不具合の原因なんて」・・・というか、

「自分の自転車のどこに不具合があるのか?」なんて、

毎日乗っているユーザー様には解る筈がありません。

「回転部に水が入っている?・・・ピストンにキズがある?・・・」

そんな事が解ったら、神様です・・・。

私達メカニックでさえ、外から見たのでは、判りません。

依頼があれば、分解し、点検し、施し、調子を良くします。

それが、当店の

”オーバーホール” という仕事です。

 

例えるならば、”人間ドック&治療&回復までのお世話(ケア)”と同じ事を、

あなたの自転車にする訳です。

不安を感じられた時には、ぜひ、ご利用下さいませ。

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さて、さてさて・・・以前も、お話しましたが、

オーバーホールを依頼される場合、

時々、お客様が、気を利かして「洗ったり、きれいに磨いて・・・」などしてから

お持ち込みいただく事がありますが、汚れたままで構いません。

私はぜんぜん、気にしませんし、そういうものだと思ってます。

汚れたバイクを持ち込み、数日後には、奇麗になってリフレッシュされている

これが、”有料のメンテナンス”本来の目的であり、意味だと思います。

全国の、ショップによっては、

”奇麗にしてから持ち込むのがマナー”というケースもあると聞きますが、

タカヤマサイクルでは、全く問題ありません。(^_-)-☆

体調を整えてから、人間ドックに入るような無意味?な行為と、同じです。

普段の使い方も解りますし、汚れ具合から見えるポイントもあります。

そんな事で、皆様、深く考えず、気楽にお持ち込み下さいませ。

ご依頼、お待ちしております。

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私(店長)は、”モノ売りの商人”ではありますが、

心は、「頑固な職人」っていう種族に、憧れてます・・・。

 

見過ごすなっ!

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「早朝サイクリングの楽しみは、この色(サンライズオレンジ)を見る事・・・。」

な~んて言えば、「ロマンチストの詩人ライダー」で完結してしまうし、

一般的にもブログや雑誌は、何かとこのようなポエム的な温かい言葉を好むものである。

そういう私(店長)も、それが大好きな性格でもある事は認めますが、

そんなメッセージを贈りたくて、自転車に乗っている訳ではありません。(きっぱり)

今は素直に、”自転車に乗りたい”が、先頭です。素直にオモシロイのです。

行き先を決めずに出発して、フラフラ・・・。本当に”行き当たりばったり”です。

この無駄さというか、目的無き行動が、今の私には心地良いのです。

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時間は30分~60分以内。(距離や速度は…知らない。)

イヤになったら、さっさと帰るし、先に行きたければもっと走る・・・。

健康管理?、体力向上??、ダイエット??? 少しもその要素は入れていませんし、

ありません。 わがままいっぱいの、一人のサイクリングです。

どーでもいいような”大義名分”なんて翳す必要はない。

自転車はソロ(孤独)こそが面白く、楽しく走る方法かもしれません。

ぜひ、皆様も、行き当たりばったりサイクリングをしてみて下さい。

 

日の出が遅い時期ですし、

また、季節柄、積雪や路面の凍結もあります。なにより暗いですしね・・・。

無理をせず、気をつけてサイクリングをしましょう!

という事で、(どういう事で?)

本題に突入です・・。

 

「見過ごすなっ!」

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「・・・・う~ん。」 ペダルの回転が悪い。

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内部のベアリングがボロボロだ・・・。

直径Φ1mm程度のベアリングが、外側に3個入る仕組みのペダル。

2個が完全に壊れている。これでは回るはずが無い。

軽量&薄型ペダルは回転部を小さくする必要があるため、

ベアリングもミニチュアサイズが使用される。(ボールが1mm以下)

その為、どうしても、大きい物より負担も掛かるのは仕方が無い。

定期的な点検を心がけたいですね。

 

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フレームに亀裂が~!

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ここにも~!

年式により、このようにダメージを受けているものもあります。

 

定期的な点検の必要を、感じて下さい。

見逃さず、見過ごさず、安全を確保いたしましょう!

 

 情熱のオーバーホール、随時受付中です!

一年間乗った自転車を、完璧にして、新しい年を迎えましょう。

私は、メカニック。あなたのバイクを、完璧に仕上げます。

あなたはライダー。存分に走りを楽しんで下さいませ。

 

愛の自転車伝道師 タカヤマサイクル店長 高山真

 

修理・・・。

今日は、修理の話です。

 

ケース その①

変速が「何か、おかしい?」という事で、依頼を受けました。

順番を追って、確認して行くと・・・。

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BB下の、ワイヤーガイドが破損してますねえ~。

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左が新品。右が破損した物。

樹脂製品ですから、こういう事もあるものです。

2~3年で、劣化する場合もあります。時々、確認してくださいませ。

 

ケース その②

頻繁に、パンクをする・・・という事で相談を受けた。

チューブを見ると、内側に何か所も修理をした形跡がみられる。

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原因は、このリムフラップ(リムテープ)がずれて、

ニップル(金属部品)がチューブに緩衝してしまったからである。

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なぜズレるのか? ・・・それは、この形状にあったのだ。

何を言っているのかと言えば、「中央部が深く凹み過ぎている」のである・・・。

その結果、この急斜面にテープがズレ落ちてしまったという訳だ。

こういう事って、実は良くある事です。大騒ぎするほど、困った事ではありません。

http://www.takayamacycle.com/?p=7905  ←過去の記事より。

その対策を、今回は、皆様だけに、マル秘の方法をお教えちゃいます!

①凹み部分に、※隙間クッションテープを一周貼ります。(写真無し、ゴメンなさい。)

(ドアなどの隙間を塞ぐ、スポンジのテープの事です。少し固めがお薦め!

②その上から、リム幅一杯のテープを張り付けます。

(専用テープが無い場合、”布製ガムテープ”でも代用できます。) 以上。

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「何だ、それだけかよ~!」と言われそうですが、

それだけで、問題解決です。(^_-)-☆

ここまで凹みがある物には、その凹み対策を取らなければなりません。

それには、このやり方が最も手軽で、失敗が少ないです。お試しくださいませ。

 

ケース その③

これまた、何度もパンクするという事で、相談を受けた。

自転車は、クロスバイク。700×28C 指定空気圧は、最大7気圧(100PSI)

取り出した、チューブを見て、一目で解った。穴の箇所は”ヨコ”である。

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※ 解り易くするために、傷を拡げてあります。

どこか?にて購入されたらしく、「タイヤの空気圧の話」は知らなかったのだ。

家にある普通のポンプで、適当に空気を入れていたのだが、

自転車好きの友人から「それではダメだ!」と指摘され、専用ポンプを購入し、

高圧(指定空気圧)を入れた。そうしたら、パンクが連続する。・・・という事だ。

Q :皆様、なぜだと思いますか?

指定空気圧を入れると、トラブルは減るはずなのにね・・・「どーしてだろう?」

An:タイヤに開いた穴に、チューブがめり込んで、パンク(破裂)したのでした。

 

空気圧が低かった(おそらく3気圧以下)時は、

タイヤの横に開いた穴から、チューブが出て来る事は無かったが、

高い圧力を入れた為、穴から、「ニョキ」っとチューブが顔を出してしまいます。

小さな穴であっても、チューブがはみ出し(めり込み)、破れてしまいます。

実際に、タイヤを目視しても、手で触ってみても、解らないほど小さな穴でしたから、

パンクの原因なんて、お客様が、解る筈がありません。

そんな事で、タイヤ交換をして、問題解決です!

 

「え~!だったら、空気圧を下げて使っていれば良いじゃん・・・」

という、あまのじゃくな考え方もありますが、

タイヤの空気圧は、自転車の性能を出す、最も簡単で、最高のチューン方法です。

それを怠るのは、(見ないのは)、実に残念な事です・・・。

どんなにスバラシイ自転車であっても、車輪(タイヤ)に問題があっては台無しです。

時々は、タイヤを見て、確認しましょう。

 

 

 ケース その④

突然、「ガン♪」 そして、動かなくなった・・・。

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シャフトが折れてしまったのだ・・・。(>_<)

 

原因は、様々です。使い方が悪いと言えば、それで、終わりですが、

普通に使っていても、このような事になる場合もあります。

こればかりは、ユーザー様は、予測も出来ませんし、防ぎようがありません。

 

”専門店の知識”として見れば、

グレードの高い「違うタイプのハブとギヤを使えばいい…。」

※(ベアリングを支える場所が違う仕組みの物があります。上級車は、全てこれです)

という、ご提案と解決策はありますが、

普通に考えて、こーいう破損もあるという事を、理解して下さい。

「これってメーカーの手抜き?クレーム??」・・・いえいえ、そういうものです。

3~4万円クラスの普通自転車やライトスポーツバイクなどは、

今回壊れたような仕組みの物を使っている物が多いです。

だから、壊れたら、交換すれば良いのです。それだけです。(=^・^=)

「えっ?! 壊れない物が欲しい・・・。」

そうですよね~。そのお考えは正しいです。

そう思いの方々は、ぜひ、自転車専門販売店にて、ご相談して下さい。

きっと、良い物をお薦めしてくれると思います。

 

壊れたり、トラブルが起きたり・・・使用していれば、何かとあるものです。

自転車は、屋外で使う乗り物ですし、そういうものです。

そんな時、誰かに、その責任を被せたくなる気持ちも、出て来てしまいますが、

ここは冷静になって、ぜひ、お買いになった店を、頼って下さい。

無駄に大騒ぎせず、また短時間で修理してもらえるはずです。

販売店は、人が居ます。対面で接客しているから、お客様に気持ちも入ります・・・。

トラブルは、アイデアや気持ちによって、解決できる場合もあります。

もちろん、問題が無い事や、未然に防ぐ事が出来れば、最も良いのですが、

そればかりは、出来ません・・・。出来ないけれど、何かあれば、しっかり対応します。

逃げずに、受け止め、最善策を考えますし、私なら、そうします・・・。

そんな事で、トラブル時は、ぜひ、販売店を頼って下さいませ。

イヤな出来事を、ステキな出来事に変えられるように、私達は、日々精進しております。

 

皆様にとって、良い自転車生活が送れますように、願っております。

 

”愛の自転車伝道師” タカヤマサイクル店長:高山真