セラミック・ベアリング

 

セラミックのベアリングは、「良く回る」と言うけれど・・・

カンパニョーロとフルクラムホイールの中堅グレードに採用されている、

”USB”=ウルトラ・スムース・ベアリング”は、セラミックのボールベアリングを使用している。

メーカーの説明によると、スチール製のベアリングよりも50%も優れた回転性能を誇るという。

これが、USB=ウルトラ・スムース・ベアリングの正体だ!白いグリスを取り除くと、

美しく輝く、セラミックベアリングがである事が解る。

(でも・・・これだけを見ただけでは、性能は解らないけどね。)

さて、以前も同じ話をした事があるけど、このグリースの存在が問題なのだ・・・。

ペースト状のグリスの中では、どんな等級の高いボールベアリングでも、動きが重くなるのは必然。

その条件(状態)の中で、いかに効率良く回転させるのかが、メーカーやメカニックの技術なのだ。

例えばグリースを低粘度のモノにしたり、グリースの使用量を少なくしたり、

セラミックベアリングを使用したりするのも、その為です。

 

誰かが考えた・・・

「ぐちゃぐちゃのグリースの中を回転するのは、理屈的には動きが悪いから、もしも、

グリースを最少量で抑える事が出来れば、いや、必要としなければ良いはずだ・・・

そこで、耐腐食性(熱膨張せず齧らない素材)として、セラミックに目が向けられた訳だ。

 

さて、ここからが本題。(話を”USB”に戻して・・・・、)

この素晴らしいセラミックベアリングを、グリースを使用せず回す方法がある!

それが”CULT”化です。 (通称「カルト」と言います)

CULT=セラミック・アルティメット・レベル・テクノロジー” の略で、

カンパニョーロ社の上級ホイール&ハブに採用されているシステムです。

これが、カルト化にする部品。ちょっと高価ですが、それでも、その価値はとてつもなく大きい!!

ただの、リング(カップ)です・・これが、そんなにすごいのか??わけ解らん・・

早速、分解して・・・取り付け開始~!

左の黒色リングがノーマルの物で、右の銀色 リングがカルト化のパーツです。

「カルト化」するという事は、「グリース無しで使用する」ということ・・・。

つまり、ベアリングはセラミックでも、それを押さえるお皿も、それなりのモノが必要な訳です。

自転車という乗り物の回転部分は、かなり独特で・・・そこを考えて考えて考えた結果、

”セラミックベアリング&クロニテクト・スチール”の組み合わせに、たどり着いたのだ。

これで、クルクル回転マシンに変身するのだ。うわお~♪大興奮!

※(写真の、銀色部品はクロニテクトというマテリアルなのですね)

 

予算の関係と、デザイン優先の為、

”CULT”付きホイールは買えない(買わない)けど、

”USB”なら買える(買う)。・・・そういう事、良くあります。

そういう皆様に、ぜひ、この「変身グッズ」をお奨めしたいです。

もちろん今すぐ・・・という訳ではなくて良いのです・・・。

ぜひ、あなたの夢の先に、

この”CULT”の4文字が待っている事を覚えておいて下さい

カスタムっていうのは、夢とワクワクが無くちゃいけないね。

それでこそロマンというもんだぜっ!

 

CULT化パーツセット 1台分(2車輪) 27300円 ※(取り付け料別途)

カンパニョーロ セラミックベアリング  1台分(2車輪)10500円

 

 

緊急修理の依頼

 

いつもの事だけど、緊急修理なのです。

依頼を受けたのがPM8時(閉店時間)・・・翌朝までに直して欲しいとの事です。

趣味用自転車と違い、毎日働く自転車ですから、とにかく、やるしかないのです。

そんな事で、作業時間は深夜です・・・。

翌日の朝4時までに、修理を完了させて、お届けしなくてはなりません。

今回の故障は、車輪中心部の破損。・・・交換しなければなりません。

ここの部品=駆動側の車輪はとにかく耐久性が低いのです。

毎日ガンガン使用する方は、約半年間でこのように破損してしまうのですよ・・・。

メーカー側の意見としては、

「この自転車は、仕事で激しく使う事を考えていない。」と言います。

まあ、そんなもんだろうし、それ以上の回答は、望んでいないし、聞く気も無い。

当店が販売した”仕事用電動三輪車”。ならば壊れないようにするしかないのです。

 

実は2月にも、全く同じ事を、別のお客様の自転車に施したので

今回は悩む事も無く、スムースに作業出来、無事に終了!

(こんな事もあろうかと、スペアホイールを仕入れておいたのだ)

 

樹脂製品のホイールに交換~~一体成型のこれなら耐えられるでしょう~!

ホワイトホイールが似合います!ある意味、カッコいいでしょ。

仕事も楽しく出来るはず! カスタムっするていうのは、そういう喜びがあってこそ!

明日も野菜をいっぱい積んで、ガンガン働くのでしょうね! 頑張れスーパー三輪車!

 

 

 

 

安心の”メンテナンスパック”のご案内

 

自転車を安全、安心、快適に乗っていただく為には日頃からのメンテが大切です。

シーズンが始まるこの季節、冬眠していた自転車に乗り出す前には、

各部のチェック&簡単調整をお奨めします!

 

1500円コース ~~定期的に行いたい安心の基本セット~~(15分)

(スポーツ用自転車に限らず、通勤・通学用の一般自転車まで対応いたします。)

1  ハンドル部 ネジの締め付けトルク確認

2  ヘッド部のガタつき有無の確認&調整

3  前後ディレーラーネジの取り付けトルク確認

4  クランク取り付けネジのトルク確認

5  前後ブレーキキャリパーの取り付けトルク確認

6  ブレーキレバーの取り付けトルク確認

7  サドル取り付け部&ピラー締め付け確認

8  変速機の不具合の確認&調整 (内容により別料金)

9  ホイールの振れ確認 (修理は別料金)

10 ハブのガタつき確認 (修理は別料金)

11 前後のクイックレリーズレバー、締め付けトルク確認&指導

12 ブレーキシュー減り具合確認

13 タイヤの空気圧確認

14 サスペンションのガタつき、摩耗の確認 ※(MTB)

15 注油(テフロン)

オプション・・・洗車(チェーンの洗浄込)  1500円

 

上記の内容は、タカヤマサイクルが絶対の自信を持ってお奨めする 定期点検です。

この安さで、この内容は、他店では無いと思います・・・???

皆様の自転車ライフを、全力でサポートいたしますっ!ぜひ、ご利用下さいませ。

 

・・・・・決して、価格の安さを全面に出している訳ではありません。

自転車という乗り物(特にスポーツサイクル)は、細かい調整が絶対に必要です。

私(店長)が組み上げた自転車でも、必ずワイヤーが伸びますし、ネジも緩みます。

あちこち不具合も出てしまいます・・・。しかし、お客様は、それらに気が付きません。

「実に快適だ」と言ってくれますが、実は、ダメな状態が多いのです・・・。

お客様はライダーです。ただ、安全に乗っていただければそれだけで良いのです。

私はメカニックです。お客様の安全を守る為に手を汚し、太い指を踊らせます。

お買い上げいただいた皆様に、頻繁にお持ち込みいただく事をお願いしているのは、

そんな訳です。

 

どんなに優秀なライダーでも、転倒する事だってあります・・・。

どんなに素晴らしいメカニックが組み立てても、いつかはネジが緩みます・・・。

どんなに高価で品質が良い商品でも、いつかは摩耗し、ガタは出ます・・・。

だからこそ、「メンテナンスや相談できる事」という名のサービスが、大切なのです。

 

良いか悪いかは別にして、安易に通販などで自転車を購入する人も居ると聞きます。

購入時は、さほど気にならず、気持ち良く乗っていても、いつかは不具合が出るものです。

その時、何処に、誰に頼るのでしょうか・・・?

ユーザーが、自分自身で出来るのなら、なんら問題は無いでしょうけれど、

正直なところ、まず無理でしょう・・・。

困った時、いざという時、頼りになるパートナー(ショップ)を見つけて置く事も

楽しい自転車ライフには、必要だと考えます・・・。いかがでしょうか?

 

”愛の自転車伝道師” タカヤマサイクル店長:高山 真

コラテック・ドロミチ 入荷

 

ドイツ・ブランド”コラテック” のロードバイクです

カラーリングもカッコいい”DOLOMITI”が入荷しました。

マットブラックに黄色い文字がカッコウイイ~~赤いラインもクールだ!

このバイク、アルミフレーム&カーボンフォークというオーソドックスなものだが、

特徴的なアルミフレームは、さすがジャーマン!

(・・・そういえば以前に食べた居酒屋のジャーマンポテト、美味しかったなあ~

ブラックペッパーが効いて、大き目のカリカリベーコンも良かった。ビールに合う!)

・・・話を自転車に戻して、

チェーンステーがぐっと下がり、HIギヤ時でもチェーンが緩衝し難い設計が嬉しい。

(写真は前インナー×後TOPだが、これだけのクリアランスがあるのだ!)

コンポーネントはシマノTIAGRA ホイールは同社のR501

展示品はシフターを105を使用!←(良いでしょ。ここがタカヤマっぽいでしょ!)

今回入荷したフレームサイズは500mm 身長175~190cmくらいの人にぴったり!

気になるTOPチューブは555mm(ホリゾンタル換算) 実寸で540mm。

どうですか!?この数字!「ペダルに体重を乗せて走る事」を良く解っているでしょ。

 

コラテック ドロミチ TIAGRA仕様 135450円 

サイズ 460・480500mm

カラー:3種 ホワイト&ブルー ホワイト&ブラック ブラック&グリーン

DURA-ACE 7900

 

DURA-ACE(デュラエース)という高級部品(ホイール)の話です

”7900・DURAーACE”のホイールは、凄いのだ!(凄過ぎて、大興奮!!)

最近、「シマノは他社に比べて、回転が悪いからさあ~趣味性も無いし・・・」

などと聞き捨てならぬ事を耳にします。なんだそりゃ?

一部のアンチシマノ派の中で、流行りなのか??

”ジャパン・プライド”のDURAをなめんなよ!(いや、だれもナメテないけど・・・)

シマノブランドのホイール全体的に、性能が高いのだが、中でもDURAは別格なのです。

ちょこっと調整するだけで、クルクルクルクル~~~~~回り始めます!

5mm六角レンチを左右に入れて、グイっとねじれば簡単に緩みます。(ギヤが付いていてもOK)

銀色の部品を外すと 、写真のようになります。この黒い部品を持ち上げると(引っ張ると)↓

このような状態になります。このギザギザ部分がベアリングの押し具合を調整する部品です。

手の感覚だけで調整します。(工具は必要ありません!)

メカニックの経験とテクニックにより、大きな差が出るのだ!

特に、このDURAは・・・「いっひひひ・・」(笑い声)

今の工程を戻って行けば、(元に戻せば)完了です!!

 

この、マニアックな作り込みは、他社には無い、贅沢なメカニズムなのです。

「カップ&コーン」方式にこだわる事は、とても重要なこと。

自転車の動く仕組みを知れば、必然的にこのシステムになるのだろう。

他社(カンパニョーロ)も上級機種は、これを採用しているほどだ。

これをここまで簡単に、確実に仕上げている「シマノDURA」は偉大です!

調整のコツや、具合は、ここではあえて説明しません・・・。

回転部だけに、知識と技術が必要ですから、無駄に作業する事はやめましょう!

ノウハウの無い者が触ると、事故に繋がります。絶対に触らない事です!

 

分解を解説しておきながらさて、「触るな!」というの?・・・矛盾しているじゃん!

いえいえ、ぜひ知っていただきたかったからです!

シマノ製品のユーザー思いから生まれた”心の結晶”がこれなのですと。

ただし、

乗り手(ユーザー)が居て、整備し調整するメカニック(販売店)が居て、

楽しく安全な自転車生活が送れます・・・。

DURA-ACEはメカニックにより、ハッキリ変わります!

私(店長)も、お客様に合わせて、この部分のチューニングをします・・・。

(※ お客様を選ぶ・・・そのくらいデリケートな部分だという事です。)

さまざまな情報が飛び交う昨今、

インターネットや雑誌を見て、「知識を得たつもり」になって

「な~んだ、そんな簡単な事か!」と作業する人もいるでしょう・・・。

もちろん、趣味の世界ですから、それはそれで楽しいはずです。

しかし、私達専門店は、それ以上の「安全」をプラスして作業いたします。

 

皆様の大事な自転車は、

ぜひ、信頼のおける販売店とメカニックにて相談し、診てもらって下さいませ。