チューニングって???

「チューニング・・・」 機械(自転車)に手を加え、目的とする状態に調整することである。

私(店長)は、日頃から自転車を乗り易くする為、自分に合った自転車する為には「こうすれば良いのでは?!」と
提案させていただいている・・・。時に「サスペンションがどうのこうの・・・ロードバイクのギヤ比がどうのこうの・・・」
と、いかにも、専門家っぽく語る事もある。こういう高度な話は、それだけで「フムフム・・・」となるので、専門誌も、
各ショップのHPも、それらしき高級パーツを、それっぽく語って、「良く解らないけど、なんかスゲーぜっ!?」っていう話で
濁らせながら終わっているのが現実だ。
※(インターネットからの発信される情報としては面白いはずである・・・ので書いている。当然、私も含めてである。)
決してそれが悪い事ではなく、そこに夢やワクワク感が見えるならば、素晴らしい事なので、これからも提案していきたいと思う。

話は変わって、タカヤマサイクルの基本として、「その自転車の持つ最大能力を発揮させる事である!」という強い思いがある。
乗り方や乗り手が・・・ではなく、メカニックとして、機械をきちんとした状態にする事が大切だと考えています・・・。
また、「メーカー(開発者)がいろいろ考え、会社としてこの自転車をこの金額で販売するのだ!」と世の中に出してきた商品を、
その意図と意思を受け継ぎ、ユーザー様に販売し、乗っていただくという大切な役目もある・・・と思っている。
着き詰めれば、商品をきちんと組み立て、ユーザー様に乗っていただくという、実にシンプルな事である。
そして、さらに良いバイクにする為には
「誰が乗るのか?」という所が、もっとも大きく大切なポイントだ!!

20年前、マウンテンバイクを、小柄な女性に販売した・・・。完璧にチューニングして、絶対の自信で納車したのだが、
「ギヤが入り難い・・・ブレーキが効かない・・・」と全くダメダメな状態であった・・・。いや、自転車としては完璧であったが、
その女性には「扱えない」という事だったのだ。 ・・・私(店長)が乗り易い物と、お客様が乗り易い物は違うのである。
ブレーキレバーの大きさ、シフターのストローク量、バネの強さ、全てにおいて、その女性には合っていなかったという訳です。
・・・こんな当たり前の事を解らずに居た自分が恥ずかしかった・・・。
この出来ごと以来、私(店長)の考え方が変わったのである。タカヤマチューンの内容が明確になった事件だった・・・。

低価格商品と高価格商品の絶対的性能差と使用感の違いは大きく、比べる自体ナンセンスな事は解っている。
また、高価なパーツや軽量パーツなど、部品交換をしたり改造する事は、趣味としては実に楽しいし、満足度も高い!
所有する喜びや、走りそのものを楽しませる為の行為はそれはそれで正解だと思う。そのお手伝いも完璧に出来ると自負している。
だが、私達販売店は開発者では無い。先にも述べたが、メーカーや開発者の意図を理解し、完璧にセッティングする事が大切だ。
3万円の自転車にも出来る限りの細かい調整をする。80万円自転車にも可能な限りの調整をする。

チューニングは、そのお客様の為に、全力でする事だ。その目的に、妥協は出来ない・・・。

これ、な~んだ??

木材で作られた「ダム」です。ダムと言えば、コンクリート・・・というイメージが強いけれど、
こんな木で出来たモノもあるんですね~。知っていましたか???
耐久性とか、予算とか・・・全く解りませんが、環境を考えて・・・というか、景色に溶け込んでいる所が
素晴らしいと思います。
覗き込むと、お魚が泳いでいました・・・。  ああ~自然だね・・・。

大地が・・・泣いている・・・。

(左写真) 川に見えますが、実は道に出来てしまった水路です・・・。
大雨の影響か、水が、通常流れるはずの場所に入りきらず、道に流れてしまいました。
初めは「ちょろちょろ~」っと流れた水だったでしょうけれど、どんどん流れて、底を削り続けた結果、
これが15センチ以上の深さまでになりました。
初めて発見した時は深さ数センチで全長で30メートルくらいだったけど、現在300メートル以上になっています。
水の流れは、怖いですね。
ここでちょっと環境とマナーのお話しを・・・。
マウンテンバイクで大地を走ると、タイヤが地面に付いた通りに線が付きます。
ブレーキでドリフトさせると、大地が削られてしまいます・・・。
これが一度や二度程度ならば、大きな問題は無いかもしれませんが、ライダーのブレーキのタイミングや、
走行ラインというものはほぼ同じ・・・なのですよね。結果、多くの人が走れば、道が掘れてしまいます。
そこに雨が降ると、そのタイヤの跡=溝に水が流れます。すると川のようになります。結果上の写真のように
どんどん底が掘れていき、大地が傷むという事になります。
林道を走る事は、そういう事なんだと理解して走りたいですよね・・・。
山を守る人は、この傷んだ林道を常に修復しています。天災なのか人災なのかは別にして、常に、常に修復しています。

今日も、心にマナーを持っていきましょう!

活・力・注・入!

朝日が昇る・・・早朝の静かな時間に、雲を切り裂き、太陽ビームが大地を照らす・・・。
真新しい太陽の光を、全身に浴びて、「よっしゃあ~!」  活力注入OK!!
偽りの自分も居るし、素直な自分も居るし・・・悩んだり、苦しんだり、楽しんだり、感動したり・・・でも、どれも自分です。
胸を張って、今日も張り切って参りましょう~!

元気を注入したところで、いつもの横川山にMTBサイクリングに行ってきました。今、横川山が凄く綺麗です!
手入れがされていて、「里山の在るべき姿」を感じる事が出来ます・・・。
ゴミもありません。素晴らしいです。手入れの行き届いたこの林道を走らせていただいている事に、深い感謝をしながら、
ペダルを踏む横川山番長(店長)でした。  山が明るい! 緑が香る! う~ん・・・「すばらしい!」 上り坂も楽しい・・。
そうそう!上り坂はリズム♪が大切です!!ずいぶん前からこの話はしてきましたが、
鼻歌が出るくらいリラックスして、3文字リズムで走りましょう!  (とにかくこの「○○○リズム」が良いね。)
この3文字に何を入れようが構いません・・・。てきとーに入れて下さい。
「○○○。○○○。○○○・・・」って口ずさみながらペダルを回すと、軽く走れるような気がする・・・。
呼吸が合うのか?、回転数が良いのか?、気持ちが高ぶるのか・・・?
数字で語る事は出来ないが、一度試していただきたい 必殺技です。
ちなみにオイラ(店長)の○○○は・・・ふふふ、ナイショ。おしえないよっ!
さあ!今日も元気に頑張りましょう!!!

Rサスペンションのセッティング②

(以前の話の続きです。)

追随性を上げると、グリップ力が増し、上りの激坂でもタイヤが大地を捉える・・・(気がする。)
しかし、下りでは後車輪のバタつき感が増える・・・。ふう~改めて根本的にセッティングの必要性を感じたのだ・・・

僕の走るコースが何処か??それは横川山が主である。この山を中心に、岡谷市~下諏訪その周辺のトレイルを走るだけなのだ。
だから「その道だけに在ったバイク・セッティングで良いのだ!」と言い切りたい。
昔、富士見パノラマでダウンヒルをやっていた時、(マシンはスぺシャライズドのFSRバイクに乗っている時)に気が付いた。
「お前は何がしたいのだ!?」 僕はエリートでもないし、タイムなんかどうでも良くて、また全てのコースを上手に・・・
なんても思わない。もちろんレースにも少しは出場してはいたが、表彰台なんて、手が届かないし、興味もない。
ただ、あのテクニカルな、あの連続複合コーナーを気持ち良く、美しく走りたかった。その為にパーツもチョイスした。
セッティングも「あーだこーだ・・・」と考えて、いろいろ試した。それが上手くいったかどうか・・・は疑問だが、
楽しく走れた事は覚えている。
話は戻って、横川山。手入れが生き届いたフワフワの砂利道を走る為に、タイヤは2.1をチョイス。タイヤのデザインは、
はっきりしたV字型のブロックパターンで、タイヤの空気圧は2.5~2.8bar ・・・。
Rサスペンションは、グニャグニャ~っと柔らかめだが、戻りのスピードが早いモノを好みとし、
サグはストローク量の約3分の1以上を取り、伸び側(戻り)重視のセッティングが僕の基本だ。
それにはコンプレッション側とリバウンド側の微妙な関係がポイントなのだ。 (おおっ!なんかスゲー事言ってる気がするぞ!)
いろいろ試したが、これが横川山を気分良く走らせる、僕のセッティングだ! しかし、これで余所の激しいコースを走ると、
フルボトム(底付き)していまう場合も多い・・・。富士見パノラマに持ち込んだら、とんでもない事になりそうだ・・・。
だが、そんな事はどうでも良い。僕は横川山周辺がコースであり、そのセッティングで走るのが好きだからだ。

ロードバイクのギヤの話もそうだが、自分の走るコースに合わせたセッティングで、気持ち良く走る・・・。
ラクに、楽しく、体を動かす為に、パーツを選び、好みにセッティングする。
競争相手は居ない・・・。でも、あえて言うならば 「ライバルは昨日の自分自身」。

完璧を目指すのも正しいが、僕の考えも間違いではない。いかがだろうか?