TSマーク・・・

今日は、ちょっと、言い難い話題です・・・。(かなり長い話です)

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”TSマーク”ってご存知ですか?

 

自転車整備士が、

点検整備した安全な”普通自転車”に貼るシールのことです。

この「TSマーク」には、傷害保険と賠償責任保険が付帯されています。

この制度は、自転車の定期的な点検整備をして、

自転車の安全な利用と、自転車事故の防止に寄与するとともに、

万が一事故に遭った場合の被害者救済に資するために設けられたものです。

(TSマークの付帯保険の有効期間は点検の日から1年です。)

簡単に言えば、

「安全な自転車で乗る為に定期点検を受けて下さい。その代り保険も付けますよ!」

これが、TSマークという事です。

詳しくは、

日本交通管理技術協会 http://www.tmt.or.jp/safety/index7.html#01

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賠償保障が、最高5000万円の赤いTSマーク

 

このTSマーク・・・冒頭にも言いましたが、ちょっとお伝えし難いんです・・・。

協会によれば、

「誰でも、どんな自転車でも、整備士が安全であると認めれば、貼ってもらえる」

という事であるが、ここが大きな問題。

TSマーク、それは安全車両であるという証明証。

資格と責任を持った安全整備士が「よし!これなら安全だっ!事故は起きないぞ!」

と、車検をする訳です。 つ・ま・り

私達が責任を負って(持って)時間をかけ、各部をチェック&修理調整をする訳です。

こうして、「整備された安全な自転車」に、”保険付きTSマーク”を貼る事が出来ます。

※(クルマの世界で言えば、自賠責保険(強制保険)のようなものだと理解下さい)

 TSマークを貼ってある自転車と所有者は、品格が高く見えます・・・。

さて、

それで、何が言い難いのかといえば、

①”整備費用は別”である。場合により想像より高価になる事もある。

②車両によっては、張り付ける事が出来ない。

③整備店の基準により、自転車の性能が大きく違う。

④乗り手の個人差により、取り付けが出来ない。

⑤保険目的の方もいるが、車検が優先である事。

 

例えば・・・

「TSマークを下さい」と1000円札をペラペラ持って来る人がいるが、

簡単にステッカーを買うつもりで来店されても、困るのだ。

上でも記したが、整備をしなくてはならないのです。

「大丈夫、普段乗ってますから安全ですからっ」と言うユーザー様がいるが、

それは違うという事です・・・。(これ、皆さん、解りますよね?)

もちろん、当店で販売した物でも、新車時ならば整備費用は0円だが、

使用期間があるならば(経過により)有料点検と整備・修理費用がかかります。

ブリヂストンの高額商品でも、転んだり、ぶつかったり、何かあれば不具合が発生します。

それを無視して、「OK~! TSマーク貼っちゃうよっ!」は無理な話です。

ブランドは関係なく、当店で販売した以上、そのお客様を贔屓目(ひいきめ)で思い、

無料にて点検を実施する場合もあるが、”TSマークを付ける事”とは異なります。

もちろんシールを貼っても、問題無い点検レベルだと自負しているが、

ここは、基準を明確にしている私です。

 そして、

他店購入車、通販や量販店で買った自転車を持ち込むケースがあり、

これが一番の問題です。

さらに”新品の自転車”を持ち込む人もいるが、これもまた、大きく困るのだ。

見た目は安全かもしれないが、安全で無いかもしれないからです。

新車なのに、整備費用が掛かるの?(怒!)と疑問を抱く方も多いでしょう・・・。

また作業場内で、点検項目をチェックする事は簡単ですが、

素材や、部品の組み合わせ等を見て行くと、

「ダメだよ、こりゃ!」という物がある・・・。

実際に走らせてみれば、ブレーキが効かないなんていうのは沢山ある。

作業上の点検では、ブレーキレバーを握れば、ゴムは車輪を挟む為、

構造的には問題ないが、やっぱり走れば(動けば)効かない=危険であると言えます。

「メーカーがそれで良いと判断し、販売している訳だから、問題無いじゃん!?」

という方も居るはずですが、昨今粗悪品が多く出回り過ぎ、

「売る事と買う事と安全・安心」のバランスが崩れています。

つまり、そのような車両に、TSマークを張る事は出来ませんし、

私は拒否します。

ユーザー様は、「購入店を信用して買ったのに・・・ぶーぶー」でしょうが、

「A店では問題無い」と言っても、「B店では問題ある」という場合はあるという事です。

これではユーザー様は悩んでしまいますね・・・。(だから、言い難いんだけど・・・)

どちらが良いか悪いか?という話は別にして、

最高性能である”安全”を無視して、基準を甘くする事は間違っていると思います。

TSマークって、そのくらい大げさで偉大なものなのですよ。

※安い自転車だから、他店購入者だからダメだと言っている訳ではありません。

どこで買おうが、「ユーザー様が、それで良し!」と思い、

購入を決意されたのですから、胸を張って、堂々と乗りまわして下さい!

ただ、安全である標を、当店でお渡しする事が出来ないだけです。それだけです。

 

さらに、車両(種類)によっても、付けて良いもの悪いものがあります。

時々「えっ?」と思う事もある車両として、

”BMX”や”ダウンヒルバイク”に、このTSマークが付いているものがあるが、

これもお店により判断が異なるところです・・・。

確かに、「一般道を走る為の基準を満たしていれば良い」のだけれど、

常識的に考えて(何が常識かは別)、タカヤマサイクルでは貼り付けは出来ません。

 

「ロードレーサーでビュンビュン飛ばして走るつもりで、

何かあったら大問題だから、TSマークを貼って、保険加入を・・・」という

場合もあるでしょう。点検上、TSマークを貼る基準は満たしているし、

車両的にも問題が無ければ、業務上は、取り付ける(貼る)事は可能ですが

安全走行とは何か?を自分に言い聞かせ、とにかく気を付けて欲しいものです。

 

店長のロードバイクやMTBは、ブレーキが効かないようにセッティングしてある。

効かない訳ではないが「かなり甘く、奥の方でキュっと効く・・・」感じだ。

皆さんが触れば、「危なくないですか?」と問われるほど、深い位置で効く。

これに、「TSマークって貼って良いのか?」と問われれば、

「・・・・。」である。 だから、貼って無い。

自転車のセッティングは、人それぞれです。特にブレーキ・・・。

自転車歴●●年以上で、一度も事故を起こさない人のベスト・セッティングが、

それであり、安全基準を満たしてないとは、言い切れない状態もあります。

それでも、残念ながらTSマークを取り付ける事は出来ません。

厳しいかもしれませんが、そういうものです。

マークは車両に付けるものです。・・・ユーザー様を信用していますし、

絶対に無理な事をしない方(人)だと解っていても、

もしこの自転車に、他の誰かが乗って事故が起きた時は、問題になります。

「ブレーキが効かなかった!」という事になります。

 

TSマーク制度。ユーザー様は基準が見えないだけに、難しい問題である。

協会として言える事は、

お願いだから、安全な自転車で乗って下さい。

安全は定期点検するしかないのだから、認定店でぜひ!」という事である。

 

皆様にお願いです。

自転車を所有している皆様、ぜひ購入店で、点検を受けて下さい。

出来れば、TSマークを貼って貰いましょう。

残念ながら、貼る事が無理だった場合でも、良いんです。

ブレーキの性能が悪いなら悪い…タイヤが減っているなら減っている…

ユーザーとして、不具合箇所や不良個所、特殊箇所を把握しているだけでも、

安全を考える(思う)きっかけになります・・・。

会社などで、定期的な健康診断をすると、いろいろ思う事がありますよね。

血糖値が高い、尿酸値が高い・・・など、知っているだけでも違うもの。

「健康を手に入れよう!」って思うきっかけになる事と同じです。

 

安全車両に乗る事は、マナーの条件です。

整備(メンテナンス)の必要性は、大切なんです。

 

今回の話題は、グレーな部分(あいまい)な事が多いので、

お店としては、出来るならば避けて通りたい内容ではあるが、

あえて、お伝えいたしました。

ここまで深く、神経質に考える事は無いかもしれませんが、

”車検と保険=安心を身に付ける事”は、安易に考えてはいけないんですね。

 

以上、カタブツ店長の、メッセージでした。

※保険については、また今度、詳しくお伝えいたします。

秋ですね~

秋ですよ・・・

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葉が色付いてますね~。

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”お寺様”のお言葉です・・・

もみじの葉が紅くなり、山肌が深い色に染められて行くようすから、秋を感じるのですね。

心で見る(感じる)秋を、愉しみたいですね。

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庭先の樹も、秋色です・・・。白い壁に見事にマッチ!似合い過ぎです。

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路地裏探検です・・・ここに入っていくと、何処に行くのかな?

タイムスリップしたら、どーしよ~・・・な~んてね。

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道端に、面白いものを発見~!水車もありますね~。赤いポストも良い感じ!

全部この家の方が、手作りなさっているんですって。器用ですね~。

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あれれ!? 中に居るのは、キューピーさんではありませんかっ (*^_^*)goo~!

速度を落とすと、いろいろなものが見えます。

スピードを出して、夢中に走っている時は気が付かなかったです~。

 

「前しか見ないぜ!」とか、「我武者羅(がむしゃら)」はカッコ良いけど、

余裕を足すことで、喜びが増える事も、あるようです。

 

秋の色を感じて、今日も一日がんばりましょう~。

 

 

マングースのクロスバイク

”MONGOOSE”がタカヤマサイクルに帰ってきた。

第一弾は、クロスバイク

価格からお伝えします。・・・なんと47000円ですっ!

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シンプルだが、実用的にまとまった、完成度の高いタウンバイク。

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ヘッド周りも、クラスを越えた美しさを誇る。

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コンポーネントはシマノALTUS。低グレードだが、全く問題ない。

Fギヤは大きめの48Tを採用。スピードもグングン出せるぞ~!

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シフターもデジタルタッチ(感覚)の”ラピットファイヤープラス”を採用。

カチっと決まるギヤチェンジは、スポーツバイクを乗る上で最も大事な要素だ。

V型ブレーキも抜群の制動力を誇る。

 

マングース・・・アメリカンバイクの、もっとも”アメリカン”な雰囲気を持つブランド。

BMXを中心に、MTBやクロスバイク、ファットバイクなど手掛ける。

このブランドが放つ、大人のタウンサイクリング車が ”ARTERY=アーテリー”

今回紹介しているバイクは、シリーズ中”もっとも低位置”であるアーテリースポーツ。

後ギヤは7段を採用。上級車は9段、8段を使用しているのに対して、

少し見劣りするかに感じるが、何処にもその不満さを思わせないのが良いですね。

もちろん、誰もが、多段が良いのは解っているけど、

「スポーツ自転車の楽しみは、数字ではないんだよ!」というメッセージが見える。

バルブ(空気を入れる口)は、アメリカンバルブ(シュレッダー・米式)で、

空気の保持力も抜群に良い。

ドロヨケ、カゴ、を付けて、通勤通学にも良いだろう~。

これから、スポーツ自転車に乗ってみたいなあ~という方、

選択の一つに、このマングース・アーテリーを入れて下さい。

 

店長のような、ふら~っとサイクリング、1~2時間なんていうのにはベストマッチ。

凸凹も気にならない太めのタイヤ、スピードの出るギヤ、ラクラクポジション。

「ザ・自分の自転車」←と大声で言いたくなるくらい、気楽で付き合い易いバイク。

 

「趣味は・・・夕暮れの、黄昏時間を愉しむ事です!自転車で散走(散歩)して、

コンビニで買った温かいコーヒーを飲みながら、一番星を見る事ですね・・・」

な~んて、酔いしれる事も、良いではないですか!?

高価な自転車ではない事の良さ=気ラクなところも、また良しなのですよ。

 

MONGOOSE:ARTERY SPORT

タイヤサイズ:700×35C

変速段数:3×7SPEED(21段)

カラー:ブラックのみ

サイズ:S/M ※(ほとんどの方がMで良いと思います。)

販売価格:47000円(税抜き)

ふらフラ~っとさっ!

最近の店長は、ぽたぽたサイクリング(ポタリング)を好んでいる。

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ただ、ふらフラ~っと、ペダルを漕ぐのが、なんだか楽しいのだ。

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これが店長のバイク”タートル号”。(宇宙海賊コブラの宇宙船と同名)

研ぎ澄まされた”ロードレーサー”も良いのが、

この”グラベルバイク”(ただのMTBだが)の使い勝手の良さが気に入っている。

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29インチのMTBをベースに”ドロップハンドル仕様”で、ちょっとカッコつけている。

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シフターは、”バーエンドコントロール”を使用。・・・このアナログ感が良いのだ。

 

この自転車で、近所をフラフラしているのです。

川沿いの土手をだらだら~と走ったり、湖水端をゴトゴト走ったり、

裏路の裏道を行ってみたり、朝夜かまわず気ままに走っているのです。

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タイヤは太めの2.2(52mm幅)を装着している。

38mm幅とか45mm幅も試してみたが、

店長の走り方(遊び方)と、見た目のカッコ良さで、この太いサイズを選択。

(タイヤの話は、また今度しますね)

抵抗が大きいので、スピードが出せない・・・と思いきや、そうでもない。

というか、メーター読みで20km/h以上は出さないので、全く関係ない。

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こんな場所も頻繁にある。朝も夜も暗いから、ヘッドライト程度では見落とす事が多い。

タイヤの細いロードレーサーでは、すぐにトラブルが発生してしまうだろうが、

太いタイヤは「えっ?何かあったかな…まあいいや」って事になり、すぐに完結する。

サスペンションも、実に良く効いてくれていて、快適だっ!

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川沿いの土手を下ったり、上ったり、田んぼのあぜ道を走ったり、

太いタイヤは安心で気楽だなあ~~。(しみじみ実感)

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普段は、ハンドルバックを付けている。(中には好きな飲み物を入れてある。)

朝焼けの瞬間・・・夕暮れ時(黄昏時)、良い景色を見た時などは、

写真を撮ったり、ベンチに座って、もの思い(者想い?)に耽ったりと、

超個人的な癒楽を愉しんでいるわけだ・・・。

秋は、どーしてもセンチメンタルな気分になるのは、なぜだろう・・・?。

(BGM♪ センチメンタル・シティ 華麗なる刑事 by草刈正雄)

http://www.youtube.com/watch?v=qz2gKUHYKQE

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カモが泳いでいます。ただそれだけ・・・だけど良いんだよね~。気持ちがホッコリ

 

さあ!純粋に、サイクリングを楽しみましょう~!

ペダルを漕いで、進む楽しさを、味わいましょう。

理屈や付加価値なんて無視!・・・背伸びもしないっ。

あなたの、好きな自転車に乗って、外に飛び出そう!

秋の一瞬を、十分に楽しみましょう。

速度や距離など、どーでもいい。気持ちを開放させよう~。

季節が過ぎ、”北風小僧の寒太郎”さんが来たら、

「ようこそ、わが町へ!」とウエルカムな気持ちで迎えよう~。

外を、見ましょう。出かけましょう。

そう、ふらフラ~っとさっ! (^_-)-☆

 

ハンドルバー

ボーマから販売されている、ロード用、ドロップハンドルバー。

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ドロップハンドルなんて、

「何処のブランドも、似たようなものじゃん?!」 と思われがちだが、

このBOMAは違う。他社にはないデザインが特徴です。

 

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122mmドロップ。63mm超ショートリーチで、

小柄なライダーには適した寸法です。

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若干の、末広がりになっているのも、特徴だ。(左右、5mmワイド)

ショートドロップ&ショートリーチのメリットは、

持つ場所を変える時に、大きく変化しないという事である。

例えば、ブラケット部から、下ハンドルに移動する時など、

「ガバッ」っと大きな変化をせず、安心して移動が可能で、

しっかりと下部を握れるということだ。(ショートドロップ)

リーチの短いものを使用すれば、ブレーキレバーの位置が手前に来るので、

ステムも極端に短くする必要もなく、適正な長さで使用出来る。

また、上部(真っ直ぐな部分)からの移動もラクという訳。(ショートリーチ)

 

たかが、20~30mmで、大騒ぎする事ではないという意見もあるだろう。

いやいや、これが大きいのだ。かなり効くのですよ。

180センチの人がの30mmなんて、「ふ~ん」くらいだが、

160センチの人の30mmでは「おっとっと」となるほどだ。

つまり・・・、”変化の割合が違う”という事です。

しかし、そもそも、

「ドロップハンドルは前傾してこそっ!」という意見や、

「各部を握る時の変化があるからこそ、あらゆるシーンに対応出来るっ!」

とも、言われているが、

”操作し易く、楽しいサイクリングをする事”が主の人にとって、

前傾で背中が平らになる・・・etcなんて、どーだって良いのだ。

そんな事より、”自身にとって使い易く”が大事なんですね。

 

では、体が大きい人には、このショートドロップ&ショートリーチはダメなのか?

NO~NO~NO~!

変化が少ないって事は、やはりラクなんですよ。

少なくとも、私(店長)は、ショートリーチを好んで使っています。

(ドロップに関しては・・・ほとんど下を持たないので、無視している。)

90%ブラケット部しか握らない私としては、下を持つ場面が来た時、

移動する時間と距離が短ければ短いほど、安心して操作が終了できる。

結果、”転ばない”という大きなメリットがある訳だ。

ラクと安全。これは大きな性能です。

 

実際に、触ってみて下さい。「ほっほ~・・・」と納得しますから~。

 

BOMA HBー05

素材:フル・カーボン

重量:190g

サイズ:4種 360mm/380mm/400mm/420mm※(ブラケット部C-C)

販売価格:22000円(税抜き)