モールトンのFサスペンションの分解編

Alex MOULTON APBシリーズは、ミニベロの代表車だ!独自の
フロントサスペンションは、シンプルで動きも面白いし、見た目もカッコイイ~!
この部分を、「ぜひ、分解してみたい…」と思っているユーザーも多いはずだ。
今回はこのサスペンションの分解とメンテナンスをご紹介します!!

さっそく分解しました・・・。
 「えっ!?いきなりこの写真ですか???」 
はい。そうです!。

※ここで注意ですが、この写真を見て、「???」と思ったり、
 複雑そうだなあ~と感じた人は、分解はしないほうが良いです。はい。
 モールトンのサスペンションはシンプルです。、しかし、だからと言って、
 知識もないままで素人が分解や改造をするのは、安全上にも良くない事なので、
 それなりの技術と覚悟が必要です!   それでも、
 「やってみたいぜ!」という勇気ある方には興味ある内容ですので、
 ぜひお付き合いくださいませ。

 

ここまでの工程

① 自転車を逆さまにして、フリクションプレートを左右外します。

② 前フォーク部(上下に動く部分)を引き抜く(引き上げる)
 ※(実際にはかなりの力が必要です!ハンドルに足を乗せて、思いっきり引き抜くのだ!)

③ 中から、スプリングを引き出す。

さあ!これで分解終了です!各部パーツをきれいにしてあげましょう~!

 

~~~ さあ!ここからが本番です! ~~~

この、銀色の部品の上に(フォークコラムの中に)バネが入っているのだ!
(写真は、理解しやすいように前フォークを抜いた状態で撮影しました)

それで、改めて、この銀色の部品を入れてみると・・・きつくて入らないのだ!
(正確にはナイロンガイドという、白っぽいプラスチックのパーツ)
「なんで?なんで??」

そう!「サスペンションの動きが何となく渋いなあ~」と感じる原因は、
この部分が大きな問題だったのだ。
そうなのだ!原因は製造(塗装)過程で、中部まで塗装が入ってしまっていた為だ。
しかも、すごく厚く・・・。

 

④ 塗装を剥ぎます

簡単にきれいに仕上げるコツとして、ここでは「剥離剤」を使います。
(ホームセンターなどで約600円前後で販売しています。)
他の塗装部分に着かないように、気をつけて中だけ歯ブラシなどで
「べちょべちょ」と塗りましょう。

数分後には、右下の写真のように剥がれてきます。

 

⑤剥がれた塗装のカスをきれいに取り除きましょう~!

細いワイヤーブラシなどで擦るとラクです。
覗き込んでみて、まだ、塗装が残っているようであれば、もう一度、剥離剤を塗り、
改めて、きれいにします。真鍮色?が見えたら、完了です。
最後は、真水(H2O)できれいに剥離剤を洗い流しておきましょう。

(この作業後に銀色のパーツを入れてみると「す~~~」っと入って行くはずです)

※ 本来私達販売店の多くは作業の時間や高い技術として、「リーマーや電気のヤスリ」
などを使用しますが、これを一般の皆様が行うには、リスクが大き過ぎます・・・。
今回の剥離剤を用いた簡単な「塗装だけの除去」でも、モールトンが、
素晴らしい性能に、生まれ変わるはずです。

 

⑥元に戻します。

スプリングやネジ部に、グリースをしっかり塗って組み立てをしていきます。
元に戻すだけの作業です。じっくり、ゆっくり仕上げていきましょう!

⑦完成~終了!

※ この作業をしても、ブーツに隠れる”調整ネジ”はスルスルと回るようにはなりません。
その原因は スプリングに掛かっているテンション(強さ)がナイロンガイドを押している
ために起こっている現象です。この解決策として、2重構造のワッシャーや、
ベアリングなどを用いるアイデアはあるのですが、これは、また改めてご提案致します。

 

~~~~~~ あとがき ~~~~
今回は、リクエストが多かった「アレックスモールトンのFサス分解」をご提案いたしましたがお役に立ったでしょうか?
冒頭にも言いましたが、簡単とはいえ、一歩間違えば、事故に繋がる危険性もある部品です。
素人でも出来てしまう簡単な作業である事は事実ですが、その辺も考えてやらなければいけない事だと思っています。
そのため、今回は掲載した写真も極めて少なくし、「これで解る人」のみのご提案になる事を
改めて申し上げておかなければなりません。

自転車のある風景が素敵な1ページでありますように・・・。

店長:高山真